斎藤佑樹投手、生き残りをかけた戦いで必ず好成績を
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崖っぷちの男が新球で生き残りをかけた戦いに挑んでいる。
日本ハムの斉藤祐樹投手(25)が今月2日に今キャンプ始めてブルペン入りをした。3年目の昨季は右肩関節唇損傷の影響でわずか1試合(0勝)の登板で終わったが、肩の不安はもう解消されたようだ。ブルペンでは全67球を披露した。その中でも今シーズンはシュートに活路を見出し、先発ローテーション入りを狙う。8日の紅白戦(名護)では大谷翔平投手(19)と先発で投げ合う予定だ。
>>関連記事:斎藤佑樹は絶対復活を成し遂げる、そう信じている。
ケガをした肩の状態は100%に近く
1年前は満足に投げることも出来なかった斉藤だが、「今年は勝負の年。初日から戦闘態勢に入っている」と語った。
ブルペンでの投球では右肩を気にすることなく、思い切り腕を振っていた。そして32球目には「シュートいきます」の合図で投げ込んだ一球は、右打者の内角に鋭く食い込んだ。このシュートこそが復活への切り札と考えている。斉藤はこれまでスライダーを軸とした外角中心の配球が多く、右打者には踏み込まれて痛打されることが多かった。右打者への内角にはツーシームがあるが、打者にとっては「怖さ」がなかった。シュートについて斉藤は握りについては「企業秘密」としたが、「直球と同じ腕の振りで、縫い目を少しずらしている」とだけ語った。この日はシュートを5球投げ込んだが「僕の中ではしっかり投げられている」と手応えを語り、打者への攻め方については「実戦を見てもらったら分かる」と不敵に笑った。
昨年は2軍キャンプ地の国頭村(くにがみそん)で右肩のリハビリに明け暮れていた。シーズン登板は10月2日のオリックス戦(札幌ドーム)1試合のみだった。3年目で始めて0勝に終わったが、今はその不安は消えた。1軍のキャンプ地・名護に戻り「景色ががらっと違う」と語った斉藤。それは再び戦える舞台に戻ってきたことを意味するのだろう。ハンカチ世代と言われた元楽天の田中将大投手は総額161億円というビッグマネーを手に海を渡った。
これからの斉藤祐樹投手に期待したい。
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