選手の年棒にも影響を及ぼす球場使用料って？

スポーツ, 暮らし, お金, 経済, 学び, まとめ選手, 年棒, プロ野球, まとめ, 球場使用料, 格差, 大リーグ

プロ野球選手の年棒が日米で大きく違う原因の一つに
球場使用料があるのはご存知でしょうか。

素朴な疑問「球場使用料の追加料金」の年間合計ってだいたいいくらなんだろｗ

— だいすけ@歩くランドマーク (@dt1976) 2016年9月15日

何かとハコモノにお金がかかる日本が、実は
選手の年棒どころか球団の運営にまで影響を及ぼしてる
実態を追求していきましょう。

入場料頼みの経営は古い

日本のプロ野球球団の運営形態は大まかに分けて3つに別れます。

1:親会社やグループ会社が球場を持っている（阪神、オリックス）
2:球団と親会社が別個の為、球団が営業にタッチできない所
（巨人、ヤクルト、中日、日ハム）

親会社が球団を持っている場合は、自社資本なので
基本的に球場使用量を払わなくて済みます。

日本シリーズ中の球場は使用予定が入っていないはずだから、最下位の阪神とオリックスで｢日本ビリシリーズ｣というものを開催してファンを楽しませろ。甲子園と京セラドームは、間違いなく客が来る。売上から球場使用料を差し引いた分は、全て寄付しろ。#tigers #タイガース #阪神 #虎

— 侃々諤々@暗黒時代の弱さ (@sunduren2004) 2016年9月3日

問題なのは2番目で、
入場料以外に球団側に直接収入の見込みがない事です

ソフトバンクは三軍の球場使用料その他どうなってるんだろう。これうまく契約しないと、条例や法律の関係でとてつもない使用料を支払うはめになるはず

— Ltfrankc (@Ltfrankc0007) 2016年9月16日

日本ハムは26億の総年俸に球場使用料27億だからのう

— RARZ恭介 (@kyosuke114514) 2016年9月10日

全てのゲームが満員御礼という大名商売であればいいでしょうが、
今の世の中、いい選手が大リーグにすぐヘッドハントされる上、
TVの野球中継も充実しています。

球場に足を運んでもらう為には、プラスアルファの付加価値を
つけなくてはいけません。

にも関らず、これらの球場はホーム球場に直営売店もないのが特徴です。

大リーグの選手年棒は何故高い

では大リーグ選手の年棒と球団使用料は
どの様に関係しているのでしょうか。
yankee_s
実は大リーグの球場の運営や改修費用は
自治体負担

となっています。

確か町山さんの本で読んだと思うけど、大リーグのチームは球場使用料とか税金とかがほとんどタダみたいな金額なんだってね。それはそれでどうなんだろうな。

— いし (@ishiihsi) 2016年5月24日

日本の様に、企業巨額の資金を投入するという事もありません。
年間球場使用料1ドル

という公共球場もあります。

その為選手獲得と彼らの身の上の補償にお金をつぎ込めますし、
売店の収入も球場の利益に繋げる事も可能で地域連携が
出来るのです。

日本がこれら、大リーグのビジネススタイルを取り入れだしたのが
3番目に紹介する、日本の球団運営方法です。

使用料＋アルファを生み出す仕組み

自前の球団を持たない限り、プロ野球球団は親会社に
球場使用料を払わなくてはいけません。

自前の球場を日本で作ろうと思うと
100億

近くかかると言われています。

かといって球場使用料だけ払い続けていても経営悪化すれば
球団は消滅します。
’04年に、年間10億円の大阪ドーム使用料を払えず
近鉄は消滅しました。
hiroshimamazda_s
こうした例も踏まえ、広島や楽天は、

契約時や新規参入時による工夫で、球団使用料以外に
営業利益を上げ、収益を黒字にする工夫をしています。

広島の場合は、球場の宣伝、物品販売権の独占契約を球団使用料と別途に締結。

楽天は新規参入時に宮崎球場（コボスタ宮崎）を所有する県と
改修費を負担する契約と引き換えに、
広告、宣伝、グッズなど全ての収入が球団側に入る仕組みを作り出しました。

コボスタは今日もぎっちり２万後半？
これでも「運営が球団主体・球場使用料安価」である事は４万超満員の札幌ドームよりも遙かに球団経営がしやすい（利益が出る）
利益が出るって事はチーム編成やファンサービスにもいい方向へ向かえるって事。札幌ドーム残留を希望する人はホント理解してほしい

— しぶっく＠はむ (@seabookanof91uc) 2016年8月14日

球場を改修する際には、デザインを手がけ
顧客のニーズに答えた事でも知られています。

プロ野球選手の年棒があがらないのは、他にも
オーナーや親会社幹部だけが破格の年収を貰っている
という問題もあります。

球場使用料の問題があくまで氷山の一角にすぎないのです。