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コミケのコスプレの衣装は作れるもののネックになるのが『キャラクターの武器』
ソーシャルディスタンスが叫ばれる世の中になってもコスプレイヤーが健在な中、コスプレに使う武器を本格的に作る会社があります。
©takumikougei6.co.jp
兵庫県高砂市にあるプラスチック加工会社『匠工芸』です。
お店の看板やデザインを手がけ、新型コロナ以降はアクリルパーテーションを手掛けるこの会社の『別の顔』に注目が集まっています。
ロリータ包丁は、ブっとびの15万円
匠工芸は、看板、ディスプレイ、プラスチック加工を手掛ける会社です。
主な取引先は飲食店、建設業、製造業、サービス業、商社ですがそれは表向きの業種。
『ロリータ包丁』を作り『受注が5本しかこなかった』という会社です。
4年前は、こんな企画で大コケした会社ですが、現在は会社の一角に作ったコスプレ専門武器工房が絶好調。
新型コロナウィルスの影響で事前予約制になった今でも、1本1万円の短いコスプレ用の剣がコミケで20本売れるといいます。
そもそもこの会社、何故コミケのコスプレの武器の様な細部にこだわるものが作れたのでしょうか。
NCルーターとの出逢いが会社を変えた
匠工芸代表の折井匠さんは、高校卒業後プラスチック加工会社に勤務し、0.001ミリ単位で材料を加工できるNCルーターの存在を知り、’08年に起業。
起業した年にリーマンショックに襲われ、仕事がなくなってしまう羽目に。
わくわくするモノづくりがしたいという原点に返った結果が、子供の頃夢中になったテレビゲームに出てきた剣だったそうです。
勢いあまって細部にまでこだわって作ってみた剣は15万もする代物に。先程のロリータ包丁もそうですが、余程の変わり者でない限り手を出しません。
製作日数や行程を減らすことで、価格を3万円に落とした所、買ってくれる人が現れたそうです。
現在ではこうした凝ったつくりのコスプレ用の武器は工房でレンタルを行っています。
イメージさえもらえば形にすることが出来る仕事
’08年の起業時にNCルーターを購入し、事業が軌道に乗ったかと思いきや、匠工芸は今年のはじめ借金をしてまで新しいNCルーターを購入したそうです。
©twitter.com/takumikougei
NCルーターを『モビルスーツ』と呼び,NCルーターに『1機のザクは通常の3倍のスピードで接近します!!』と書かれているあたりに、社長のファーストガンダム愛を感じます。
現在はHPでの宣伝効果やテーマパークの関係者や舞台芸術家の目にとまった甲斐もあり、売上の4割がこの様な舞台芸術、装飾、コスプレ用品を占めるほどに。
©twitter.com/takumikougei
『イメージさえもらえば形にすることが出来る仕事』と社長の匠さんが、おっしゃる通り、漠然としたイメージ像しかないけれど、オリジナルキャラクターのコスプレを
作って欲しいと言う方がいれば、相談してみてはいかがでしょうか。
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