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2015年9月19日未明、安全保障関連法が、参議院本会議で、
賛成148票、反対90票で可決された。
賛成多数とは言い難い法案だったのではないだろうか。
これにより今まで限定されていた自衛隊の海外活動範囲が変わり
、
紛争地に派遣された場合は、他国軍の後方支援に回る事になる。
終戦後長く守り続けてきた9条が改変された事により、
国会議事堂の周辺のみならず、都心部では成立反対デモの
嵐が湧き起こり、
それは次の選挙までやむことはなさそうだ。
私たちは、それぞれの選挙区から候補者を信頼して投票し、
国会に送り出したはずである。
それがこの結果を招いたのだとすれば、どういう事なのだろうか?
議員がおかしいと思う法案もNOと言えないからくり
実は、議員が可笑しいと思う法案もNOといえないからくりは、
数年前から存在している。
2013年12月に成立した、特定秘密保護法案もその一つである。
これにより政府が公開すると都合が悪くなる情報は非公開となった。
それ以前に、小選挙区制になってから若い候補者は、
党幹部に物申せない立場に追いやられているのも事実である。
小選挙区制になってから、候補者の公認権と資金は、
党幹部が握っているのが事実。
党幹部がYESといえば、それに従わざるを得ないのが、
現在の政党なのである。
二足のわらじの議員が反対意見を述べない
議員の中には、国会議員と弁護士の二足のわらじを履いている議員がいる。
議員をクビになっても無職にならないという身分の先生だ。
本来であれば、
今回の安保法案の様な違憲訴訟が起きる可能性のある法案は、
前もって与党内で審議しつくす必要がある。
それが二足のわらじ『Wバッジの先生』の自民党議員たちは、
これだけ世論や野党から違憲訴訟の可能性もあると突かれても、
そんな事が起こるはずなどない
というのである。
これでは国民の納得は得られない。
賛成意見の人も首をかしげる結果になる理由
自民党の案件は、どこから突っ込まれても、鉄壁の守りを
見せる所が売りだと言われていた。
しかし今回は法案としては、穴ぼこだらけの強引可決である。
この法案に賛成の人の意見としては、
海外で貿易する日本船が紛争国の勢力に襲われた場合、
自衛隊が武力を行使出来ずに指をくわえたままみてろというのか。
というのが主な意見だろうと思う。
自衛官の場合でもPKO(平和維持活動)の活動範囲が増えるのは
ありがたいかもしれないが、
米国のいいなりになっての法案成立というのであれば、
話は別だろう。
外交の安倍と言われているのであれば、他に解決すべき問題は
あったはずだ。
自衛官は賛成でも自衛官の夫や子供を持つ妻や母親は、
この法案に賛成できないだろう。
安保問題を強行採決する以外に国民の信用を得られる
法案はなかったのだろうか?
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