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【遺体ホテル】火葬場不足で葬儀が出来ない?

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ここ数年、セレモニーホールより問題となっているのが
遺体ホテル建設

だという。

何等かの事情で、葬儀まで故人の遺体を数日~数か月安置しておく
専門の場所がビジネスとして成り立っているのだそうだ。


しかし建設予定地の近隣住民からは反対の声が上がっている。

火葬場不足が背景に

遺体ホテル建設が成り立つ背景には、
火葬場不足
がある。
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’13年に東京都で亡くなった人は11万人。
都道府県別にみると、’16年4月現在、死亡者の数が一番少ないのは鳥取県の597人。
ワースト3は、人口密度の関係もあるが、東京8927人、大阪、神奈川。
東京は、鳥取県の15倍となる。
(厚生労働省・人口動態統計より)

この三県で、深刻化している問題が火葬場不足なのだ。

火葬にかかる時間は、お骨上げを含めると3時間。
1つの炉で、1日あたり遺体を火葬する限度は3~4体となっている。

それでも、東京都を例にとると、
毎日平均300人が亡くなっているにもかかららず、東京都内の火葬場は
10数件しかない、減るばかりだ。

’88年に、全国に1900以上あった火葬場は、現在1500件以下となっている。

新しく建築しようにも、住民の反対が大きい。
そこで成り立ったビジネスが、遺体ホテルらしい。

霊安所ビジネスの価格競争

遺体ホテルは、自宅に遺体を安置出来ない人の為、
遺体を有料で預かる民間施設で、利用料は安くない。
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ここ数年で始まった霊安所ビジネスは、昨年あたりから、
ようやく価格競争が始まったばかり。

しかも首都圏と、関西の一部に広がりを見せたという所で、利用料金は
1日平均1~2万円

と安くはない。

もし火葬までに葬儀場や火葬場の霊安所や遺体安置所が利用できるのであれば、
そちらの方が、一晩5000円未満で収まるケースもある。

では、この様な霊安所ビジネスが流行るのは、
火葬場不足以外になにがあるのだろうか。

背景にあるのは年老いた地主たち

この様な霊安所ビジネスが流行る背景には、
様々な事情で、葬式すら出せない人が出てきている事がある。
孤独死や、親族が居ないなど、死の裏にある複雑な事情だ。

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遺体ホテルの建設そのものは合法だが、これら世間の事情につけこみ、
交通の便さえよければ、自分の土地を売って建ててもらおう、
という地主がいるとするなら、その考えは横暴だろう。

私の家から20分ほど行った所にあった小さな印刷屋は、
印刷屋以外の土地を、かつてスーパーの駐車場として提供し、
そこは連日満車かつ好評だった。

にも拘わらずスーパーと利用者の反対を押し切り、
大手セレモニーホールに駐車場の土地を売却。

未だに景観問題で揉め、肝心のセレモニーホールの利用者はさっぱりだ。


同じ様な事が、遺体ホテル建設で、これからも起こりうるかもしれない。
その時に、貴方はどうするだろうか。

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