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10年ぶりに、人気刑事シリーズ『あぶ刑事』が
銀幕に帰ってきた。
定年間近のタカとユージが、穏便に退職するはずもなく、
挑む敵が中南米マフィアという、とんでもない展開になる。
今回の敵は中南米マフィア
今回の映画は、定年を5日後に控えたタカ(舘ひろし)と、
ユージ(柴田恭平)が、かつて壊滅させた銀星会の残党
闘竜会の幹部・伊能を追う所から始まる。
しかし伊能は惨死体で発見され、伊能の死の背後には、
中南米の犯罪組織BOBのボス・キョウイチ・ガルシア
(吉川晃司)の影があった。
タカはガルシアと接点のある人物の中に、
かつての恋人夏海(菜々緒)を、ユージは、
自分が更正させた不良グループのリーダー・
川澄(吉沢亮)が居るとして、捜査を進めていく事になる。
きっかけはDVDマガジン
『あぶ刑事』事『あぶない刑事』が日テレ系で放映されたのは
バブル経済華やかなりし頃の’86年。
あまりの人気に、
半年予定の放映は1年に伸び、
最高視聴率26.4%になった
劇場版第一作の興行収入は、
15億
と、’88年の正月映画最大のヒットとなった。
刑事ものの映画は他にもあるが、
同シリーズ、同キャストの刑事モノとなると
映画史上最多になる
今回も映画が制作されるきっかけになったのは、
’12年8月に講談社から発売された『あぶない刑事DVDマガジン』の
売れ行きが好評だった事と、制作陣、出演俳優・女優の
殆どが健在かつ映画化に情熱をもっていた事に尽きる。
『あぶ刑事』放映終了後にも、数々の刑事ドラマが
放映されたものの、様々な客層を掴み、
ロングランを続けている民放刑事ドラマは
『相棒』
ぐらいなものではないだろうか?
もはや死ぬ死ぬ詐欺と化している?
この手の邦画に多いのが
主人公が死ぬと予告する、もしくは仄めかすものである。
しかしこれだけ売れた番組の映画である。
安易に主人公を『殺して』しまうと
『続篇』を作りたい時に作れない。
のでエンディングは、大抵主人公が
『死ぬ一歩手前』まで追い込まれる様になっている。
『あぶ刑事』シリーズも例外ではなく、
’89年に作られた映画三作目『もっともあぶない刑事』で
タカとユージは死にかかって以来、劇中で2度も
訃報なり殉職扱いになっている。
劇中では、タカさんこと鷹山は冗談の様な、
こんな戒名までつけられる羽目に。
前作の『まだまだあぶない刑事』に到っては、
タカとユージの幽霊が事件を解決した
という業界中ありえない禁じ手まで使った。
ここまで来るとジャンプマンガの主人公も蒼くなる
復活劇であり『死ぬ死ぬ詐欺』だ。
殉職、定年退職と言わず、あぶ刑事の2人には
まだまだ活躍してもらいたいと思う。
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