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忘れ物No.1と言われるのが『傘』。
日本で年間約1億2000万本。
傘の修理代金は、購入価格の3倍はかかります。
梅雨の季節、捨てられる傘は、増える一方でしょう。
『捨てられる傘』に命を吹き込む活動をご存知でしょうか。
引き取り手のない傘を生まれ変わらせる
傘などの忘れ物は、駅から『警視庁遺失物センター』に届けられます。
東京であれば総武線、もしくはメトロ飯田橋線の飯田橋駅が最寄駅になり、
大阪であれば、曽根崎署になります。
実質上、落とし物は3か月経過して引き取り手が居なかった場合、
リサイクル業者に引き渡されます
しましリサイクル業者も、あまりの数の多さに引き取るのを嫌がるそうです。
そんな世間の事情もあり、
見捨てられていく傘を生まれ変わらせる事は
出来ないか、という事で誕生したのが、
CASA PROJECTになります。
もったいないからはじまったプロジェクト
CASA PROJECTは、デザイン関係の仕事をされているHOUKOさん(31歳)が、
大学4回生の時の、卒業制作として始めた事がきっかけでした。
今使っている傘を、捨ててしまうには、様々な理由があります。
骨が折れてしまった、傘の布の一部が破けて傘としては使えない、
布が日光焼けして見栄えが良くない、骨がさびているなど。
そんな傘の『まだ使える部分』を生かし再生するのが、
CASA PROJECTの目的です。
骨がだめになってしまった傘であれば、骨から布を外し、
布だけでエコバックや自転車カバーを作ってみる。
©casareport.exblog.jp
骨は丈夫だけど、布が一部だめになってしまった傘が
幾通りもあるのだとすれば、幾つか組み合わせて
世界にたった1つのオリジナルの傘を作る事も可能
なのだそうです。
ワークショップ参加の時の心得って
CASA PROJECTは、ワークショップを行う際、事前に不用になった傘の募集を行ったり、
参加者に不用品となった傘を持参して貰うという方法を取って
環境に配慮しています。
こうしたワークショップへの参加で心得たいと思うのが、
主催者側の意識をきちんと汲む事です。
極論ですが、オリジナル傘を作りたいからといって、
ブランドものやキャラクター商品のロゴのついた、
まだ使える傘を持ち込んでワークショップに参加するというのは、
著作権の問題もありますし、失礼にあたります。
また、あくまでも環境への配慮と個人の楽しみを両立させる
ワークショップだと思いますので、
作ったものを、販売するという考えも頂けません。
こうした、最低限の事をお守り頂ければ、ワークショップ参加の意味はあると思います。
梅雨の季節に、ぜひとも参加してほしいワークショップです。
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