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東大名誉教授の村井俊治氏が、2014年3月までに南海トラフ地震が来ると警告している。果たしてその予想は当たってしまうのか??村井氏の経歴などを含め、まとめてみた。
村井俊治
昭和14年9月19日生まれ
昭和38年に東京大学工学部土木工学科を卒業し、昭和46年から東京大学生産技術研究所の助教授、昭和58年に同研究所教授を経て平成12年に東京大学を定年退職し、東京大学名誉教授となった。
専門は、リモートセンシング、地理情報システム、デジタル写真測量などで、現在は日本写真測量会会長、日本側路湯協会会長などを務めている。
測量学の分野では世界的に有名であり、東日本大震災以降は「地震予知」の研究に力を入れている。
東日本大震災前と同じ異変
巨大地震が来るという根拠はどこにあるのか?村井氏によると、東日本大震災の前と同じような異変が起きている事がその根拠だという。
「初めは今年6月末、九州・四国・紀伊半島で異常変動がありました。
それが9月1~6日に、日本全国が異常な変動を起こし、私たちのシステムでは日本地図が真っ赤になったんです。
その次の週は逆に変動がなく、大変静かになったのですが、東日本大震災の前には、こうした変動と静謐期間が半年ほどの間に3回、繰り返されました。
そうした経験から、私たちは今年12月から来年3月頃の期間に南海トラフでの大地震が起こる可能性が高いと考えたのです」
出典:3・11東日本大震災の直前と同じ異変が 東大名誉教授・村井俊治が警告する 「南海トラフ巨大地震来年3月までに来る」
地震予測の警告というのは、外れた場合には批判が殺到する。しかし、このようなデータが出ているというのに、公表せずに地震が発生した後で公開しても意味がない、という。
実際に、今までの研究から導かれたデータをもとに出していることから、村井氏の警告には耳を傾けるべき点が多いだろう。
南海トラフ地震で怖い事
南海トラフの規模はM7以上とされ、東日本大震災のようなM9などではない。
しかし、ある部分で地震が起きると、近くの部分でも大地震が連鎖し、広い範囲で揺れが断続的に続くという。これが最も怖い点であり、全体として非常に巨大な地震になることが予想されている。
現代ビジネスの記事によれば
実際、1854年の安政南海地震と安政東海地震は32時間のタイムラグを置いて起こった連動型の巨大地震とされている。場合によっては、九州から東京を含む関東までの各地が激しい揺れと津波に襲われ、高層ビルや巨大な橋などが崩壊するなど、とてつもない大災害に発展してしまう。
内閣府の中央防災会議も今年5月の最終報告書で、南海トラフで巨大地震が発生した場合、最大で死者32万3000人、被災者950万人、経済的損失は220・3兆円と試算している。また大阪府は10月30日に発表した独自の被害想定で死者を最大13万人としている。
となっている。実際に約150年前にはそのような巨大地震が起きた、ということを忘れないでいたい。
>>関連記事:2014年春に南海トラフ大地震?デマ?警告する学者紹介
村井氏の予想は当たるのか?
いくつもの地震予知をしてたまたま当たっただけ、という胡散臭い人はよくいるが、村井氏は次のように語っている。
「2013年に入ってから震度5弱以上の地震はこれまでに8回ありましたが、そのすべてについて我々は異常を検知しました。昨年は震度5弱以上の地震16回のうち、12回で異常を発見しています。ですから、昨年は75%、今年はいまのところ100%の確率で予測が当たっていることになりますね」
2013年の地震予測は今のところ100%当たっているという。
村井氏の過去の地震予知にも注目してみよう。
鹿児島の地震
2013年7月に、村井氏は鹿児島の川内原子力発電所付近でM6以上の地震が数か月以内に起きると予測した。
>>関連記事:原発再稼働1号の川内は地震多発地、安全の保証はあるのか
「鹿児島県の北西部、川内(せんだい)原子力発電所近くで、異常な値を計測し続けている。桜島などの火山の影響も考えられるが、地震の前兆ならば、早くて数カ月、遅くとも半年以内にはM6級の大規模な地震発生の懸念がある」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130726/dms1307261545019-n2.htm
半年以内にはM6級の地震発生の懸念とあるが、12月29日現在までそのような地震はまだ発生していない。しかし、過去にもこの地域では大きな地震が発生しているということもあり、まだ可能性はありそうだ。
1997年3月26日、薩摩川内市(当時川内市)などで起きたマグニチュード6.5の地震、及び1997年5月13日、同じく薩摩川内市などで起きたマグニチュード6.1の地震などが過去にもある。警戒する必要はあるかもしれない。
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