受賞は『ムーンライト』!まさかの番狂わせ、89回オスカー作品賞
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第89回アカデミー賞の発表・授賞式が26日(日本時間27日)に、LAハリウッドで行われ、作品賞は『ムーンライト』が選ばれた
(C)eiga.com
本命は『LA.LA.LAND』と言われ、各国の映画配給会社もそれを信じ臨んだ授賞式で起こった番狂わせ。何が起こったのか。
ムーンライトとは
映画『ムーンライト』は、マイアミの貧困地域に住む黒人青年の、少年時代から青年になるまでの軌跡を追った物語。
マイアミの貧困地域で、麻薬中毒の母(ナオミ・ハリス)にネグレストされて育った少年シャロン(アレックス・ヒバート)が心のより所にしていたのは、麻薬ディーラー夫妻と幼馴染のケヴィンだけ。
シャロン(アシュトン・サンダース)は思春期になり、やがてケヴィンに思いを寄せるようになるが、有色人種だけでなくLGBTへの差別が激しい南部に住むシャロンは、自分の気持ちをひた隠しにして生きていた。
やがてシャロンは、ある事をきっかけに本当の自分に向き合うべく、自分自身を解放しようとするのだが・・・という話。
批評家からの前評判は良く’16年末、米タイム誌が選ぶ『TOP 10 Everything 2016』の映画部門のベスト1がこの映画
だった。
製作はブラット・ピット
僅か500万ドルで製作された低予算映画ながら、質の良さと現代社会の問題を的確に浮き彫りにした事で脚光を浴びたこの映画。
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それだけでなく製作者がブラット・ピットという事で、注目を浴びたのもあるかも知れません。
『それでも夜はあける』の製作に携わり、アカデミー作品賞を受賞した彼は、男優賞としてはオスカーに無縁であったとしても、製作でオスカーを取れる確立はこれから先、高いでしょう。
『ムーンライト』が受賞した背景にあるのは、今までのアカデミー受賞作品のあり方や、アカデミー協会の会員の内訳が覆される前兆といえるのではないでしょうか。
いつまでも古きよき時代のハリウッド映画の様な夢物語や、アクション映画ばかり作り、大手配給会社にロングラン配給させても、観客はやがて映画そのものを見捨てるという危惧があるのだと思います。
気になる上映館は
気になる『ムーンライト』の日本公開予定日ですが4月28日から
GW公開予定だそうです。
今回の受賞を受けて、公開日が前倒しになるか、上映館を拡大するかもしれませんね。
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