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『ムーンライト』のアカデミー受賞が決まりましたが、『ムーンライト』の公開はGW。
ということで、今回は3月公開のお薦め作を一挙紹介しよう。


(C)gaga.ne.jp

フレンチ・ラン

『ゲーム・オブ・スローンズ』で御馴染みリチャード・マッデンが繰り広げる、軽快なサスペンスアクション。

革命記念日前夜に起こった市街爆弾テロの容疑者として捕まったのは、流れ者のスリ・マイケル(リチャード・マッデン)。
彼を逮捕したCIA捜査官ブライアー(イドリス・エルバ)は彼がタダのスリで無実である事を感じ取る。
ブライアーはイラクに赴任中に命令を無視し6人のテロを射殺した当局の暴れ狼だった。

彼はマイケルの無実を証明する為に捜査協力を要請するが、その時『36時間後の革命記念日にパリを制圧する。』と謎の真犯人から犯行声明が出される・・・。

即席コンビが挑む国家を巻き込んだテロという設定は、フランス版『あぶない刑事』、『リーサル・ウェポン』で『マイアミ・バイス』ほど格好は付かないバディ刑事映画な所が見所。サクっと見れるので、お薦め。

(3月4日より、渋谷シネパレス、MOVIX他 全国順次ロードショー)

汚れたミルク


’97年、あるグローバル企業がパキスタンで粉ミルクを強引に販売したことにより乳児が死亡する事件が起きる。
セールスマンのアヤン(イムラン・ハシュミ)は、自ら販売した商品が、不衛生な水で溶かれた上、命を奪っている事実に気づき、巨大企業を訴えようとするが・・・。

自社の商品が、命を奪う事を知ったなら貴方はどうするだろうか。
日本でも、森永粉ミルク事件、カネミアブラ事件、水俣病、イタイイタイ病と、企業の隠蔽、不始末が原因で、公害病が起こり後遺症に悩まされている人々が居る。

自分の会社が、人々の犠牲で儲かっている事に対し罪の意識にさいなまれ起訴しようとする主人公の行動に背中を押される人もいるだろう。
(3月4日より、新宿シネマカリテ、18日よりテアトル梅田、順次全国公開)

雨の日は会えない、晴れた日に君を想う

地位と名誉が当たり前と思い、生きる喜びに無関心だった男の魂の再生を描いた物語。

デイヴィス(ギレンホール)は出世コースに乗り、ウォール街のエリート行員として働き、美しい妻(ナオミ・ワッツ)にも恵まれ、地位も名誉も全て手に入れていた。
しかし、交通事故で妻を亡くして以来、哀しみにさえ無関心であった自分に向き合う事になる。

義父に『心の修理も車の修理も同じ、隅々まで点検してみる事からはじめろ』といわれ、デイヴィスは身の回りにある妻と共有した思い出、家具も家さえも破壊していく。
その中で、デイヴィスは亡き妻が残していったメモを見つけるのだが・・・。

マシュー・マコノヒー主演の秀作『ダラス・バイヤーズ・クラブ』の監督が送り出す、次の作品がこの作品。
ギレンホール演じるエリート行員が、今まで向き合ってこなかった妻という存在の大きさに向き合う為に、一端全てを壊すシーンは衝撃的。
そこから得る魂の再生は、見る人の人生を後押ししてくれると思う。

(新宿シネマカリテにて上映中、3月11日よりシネ・リーブル梅田にて上映)

ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命

『ブラックスワン』のナタリー・ポートマン、ダーレン・アノフトロスキーが再びタッグを組んで送るケネディ暗殺後の、ジャクリーンの運命の4日間の物語。

時は1963年11月22日。J・F・ケネディ大統領が演説先のテキサス州ダラスで暗殺された。

ファーストレディであるジャクリーン・ケネディの人生は一変。しかし、彼女には愛する夫の死を悲しむ時間などない。
夫の死後すぐに副大統領ジョンソンが大統領に就任して任務を引継いだその時から、偉大は夫は『過去の人』となってしまう・・・。
ジャクリーンは、夫を『歴史上誰からも忘れられない歴史上の偉大な人物』にするには、自分の僅か数日の身の振る舞いにかかっていると考え最後の使命に身を投じるのだが・・・。

JFKに関する映画は、昔から良く作られているが、ジャクリーンの尊厳や功績を扱った映画は今日までなかったと言っても過言ではない。

JFKが偉大な人物と後世まで残ったその影には、ジャクリーンの毅然たる行いがあったのではないだろうか、という考察が含まれている映画は、女性にも評価が高く、オスカー受賞の声も高い映画だ。

『アメリ』や『イブ・サンローラン』で衣装を担当したマデリーン・フォンティーヌが華麗な’60年代の米国の衣装を再現するテクニックも見所だ。

(3月31日(金)より、TOHO シネマ、ユナイテッドシネマ、イオンシネマ他、全国TOHO系映画館で公開)

話題作を観に行ったら、客席が混んでいそう・・・と思ったら、違う映画に切り替えるのもおすすめ。話題作に振り回されず違う作品にも目をむけてみよう。

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