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英ロンドンで今週の日曜に始まったウィンブルドン選手権。
今年は強豪選手同士の勝敗の行方というよりも、
1人のシンデレラボーイの誕生に目が向けられた。
ランキング772位のテニスコーチ
’16年のウィンブルドンの話題をさらったのは、
世界ランク772位のテニスコーチ
彼は54位のリカルダス・ベランキス(リトアニア)を
6-3、 6-3 、6-4で破った。
(C)twipple.com
彼の名は、マーカス・ウィリス(’16年現在25歳)。
今年の獲得賞金は僅か292ドル(約3万円)
実家暮らしで、子供や年配者に1時間30ポンド(約4100円)で
テニスを教えるコーチが本業だ。
今回も、ブリティッシュ・ローン協会の特別イベントで
3試合に勝ちぬき、ウィンブルドン予選への
ワイルドカード(主催者推薦枠)をゲット。
その後、予選3試合に勝ち、本戦出場権を手に入れた。
そんな彼に最高の試合の場を用意されていたとすれば、
2回戦は、グランドスラム17度優勝という輝かしい記録を持つ
ロジャー・フェデラーと対戦出来たという事だろう。
楽しければそれで幸せ
獲得賞金もなく、スポンサーも付かない。
モチベーションのあがらない試合を彼はどうやって
乗り切ってきたのか。
(C)mirror.co.uk
彼を良く知る、英国人プレーヤー・リアム・ブローディによると、
愛されキャラを演じる芸人なんだよ。
と言っていたという。
コートの上で、コーラをガブのみし、
チョコバー『スニッカーズ』をかじり、
観客の前で『愛されキャラ』を演じていたマーカス。
『愛されキャラ』を演じてたのには理由がある。
マーカスは、ジュニア時代は将来を嘱望されていたが、
故障に苛まれコーチとなった。
今年に入ってからは、膝も痛め、現役を退き
米国に渡りコーチ業だけ続けようかと思っていたらしい。
その時に、この一年で駄目なら諦めようと、
背水の陣を敷いて挑んだ事
それがプラスに繋がった。
今まで、ブローディ曰く、マーカスは、
『好きで出来たら幸せ』のスタンスだったのだろうが、
これからは、夢中になるものが出来て幸せに
かわるのではないかという事だ。
スポーツ格差に負けない勇気
マーカスは今大会で、賞金5万ポンド(約680万円)を獲得。
(C)ameblo.jp
今大会は、ランキング791位の
アルバーノ・オリベッティ(フランス)など、
世界ランクの低い選手が、本選への出場権を獲得している事でも
話題となっている。
マーカスと2回戦で対戦した王者フェデラーは、
普段滅多に無名の選手と対戦する事はない。
マーカスのサーブ・アンド・ボレーを多様するスタイルは、
古いと一刀両断する人も多いだろう。
しかし、フェデラーは、あえてそこまでして対戦相手に
歯向かってくる若い選手を褒め称え、
彼の様な選手はコーチではなく、プロ一本に絞るべきだ
と賞賛している。
スポーツ格差がある中、桧舞台にマーカスがあがれただけでも
十分と考える人も居るだろう。
マーカスの今回の活躍にインスパイアされて、
将来有望な選手が、支援される事を望む。
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