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陸上トップアスリートの為末大氏(35)がツイッターで、
『やればできると言うがそれは成功者の言い分であり、
例えばアスリートとして成功するためには
アスリート向きの体で生まれたかどうかが99%重要なことだ』
と書き込んだ事が賛否両論を呼んでいる。
批判する人々、支持する人々の意見はどの様なものだろうか。
正論だと判っていても何か言わないと気が済まない
為末さんの言い分に批判が集中した背景は
世の中はどんな時も、どんな人に対しても平等であるべき
という日本人特有の『一億人中流社会』が長続きする事を
望む保守的な考えが生み出した批判だと言える。
確かに戦後からバブルの時代にかけては、
一億人中流社会が日本で形成されていて、
誰もが努力をすれば夢がかなうと信じていた。
日本人の多くは、これをアメリカン・ドリームという言葉を使って
表現しているが、本場アメリカがそんな事がまかり通っているわけがない。
出典:Amanaimage
本場アメリカで、努力すれば100%夢がかなっている人など、
人口の半分程で、残り半分は生まれた時の人種や生活環境で
既に差別を受けている。
為末さんは、その辺りも含めて正論をズバっとついただけの話だ。
彼の発言を非難する人の中には、正論であるのは判っているが、
日本を代表するスポーツアスリートに冷めた現実は言われたくないし、
そんな事は知らされたくない
スポーツは常に夢と希望があるべきだ。
とスポ根マンガの世界の様なコメントを期待し裏切られたと
思ったのだろう。
為末氏と反対なのが松岡修造
では為末氏と反対なのは誰だろう。
出典:gendai.ismedia.jp
松岡修造である
暑苦しいまでに、
本気になれば全てが変わる
と、ガンガンアピールしてくる。
為末氏がアラスカの北風なら、修造は常夏の国の太陽である。
62年振りにグランドスラムベスト8に進出した元プロテニスプレーヤーなのに、
世間でファブリーズのおじさんと認識されていても、
気にしていなさそうな、人間としての距離感の近さに人気の秘密がある。
相手がアマチュアだろうが、ズブの素人だろうが、
世界で活躍する一流プロだろうが、そこらのオバチャンだろうが、
周りの人を応援することが生きがいなんです。
誰かを応援することによって、自分も元気になれる。頑張ろうって思える。
というスーパーポジティブなメッセージを送り続けるのに、
押しつけがましさも、上目線も感じないのは、
苦難を乗り切った時に、ポジティブな心をもっていた
アスリートだったからというのもあるかもしれない。
もし仮に修造が為末と、同じ様な事をスポーツ指導の現場で感じていたとしても
言い方を変えて、聞く人の身になったのではないか
と思うのだ。
関わらない事が一番
為末氏は、これら炎上を仕掛けた人たちに、またもやケンカを売るかの様に
新たに『誰かを貶めても自分の人生は変わらない』と
正論攻撃をかけてしまった
これではますます炎上するばかりである。
批判していた人たちも、為末氏にムダな関心をむけても仕方がない。
自分の背中を後押ししてくれそうな、スポーツ指導者やアスリートを
応援する方が、気持ちも軽くなると思う。
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