*

好奇心あふれる顧客に商品を買わせる方法

ad



  

海外で売れたものが、日本では
全然売れない
そんな事が往々にしてある。

日本の製品は品質がちゃんとしているのは当たり前。
ならば、それ以上に日本の消費者は何を求めて品物を買うのか。

P&GジャパンCEOのスタニスラブ・ベゼラは、
日本独特の感性にあると分析している。
それは何か。

欲しいと思うものはムリをしてでもゲット

スタニブラスは、日本人と諸外国人の違いとして、
自分の欲しいと思うものは、多少の無理をしてでも
手に入れる習慣があるという事を指している。

あからさまに所得に見合わないものは買わないだろうが
少し手を伸ばすなり、工夫をすれば買う事が出来るものに関しては
無理をしてでも買おうとする文化がある

というのだ。

だからネットオークションが流行り、
『限定○個』という商品に飛びつき、
行列の出来る店に正直に並ぶ。
gyoretsu
お国柄によれば『関係ないね』と、これらの企画は
そっぽを向かれるかもしれない。
しかし日本では、ターゲットを絞る事さえ間違わなければ全て当たる。

ワンプラスは市場の面白いものを探している

P&Gでは、これらの『ムリをしてでも欲しいものを手に入れる人たち』を
『ワンプラス』と呼んでいる。
kaimono
商品開発の目からみれば『ワンプラス』の心を動かす事が出来れば、
市場が大きく動くと言っても過言ではない。

彼、彼女らは常に市場にある『面白い物』を探しているからだ。
特に、既存の商品に画期的アイデアが加わった場合や、付加価値が加わり
使いやすくなった場合は、試してみるのがこの客層である。

ワンプラスが与えるもの

P&Gが『ワンプラス』を想定して作った商品いえば、アリエール・ジェルボールだ。
液体洗剤は測って入れればいいと思いつつ、汚れが激しい洗い物をするときは、
ついつい洗剤を多めにいれてしまう時もある。
p6210100
©P&G

そんな消費者の事を考え洗剤のムダ使いを防ぎつつ、
適量をボール一個分に収め、洗剤の中に
『使うお手軽さと楽しみ』を与えたのがジェルボールになる。

これは液体洗剤なんて、どれも同じ。
と思っていた購買層を広げる事が出来た。

掃除機もまたしかり。
ここ10年来『ワンプラス』分野をけん引してきた。
ダイソンやルンバなど『ムリをしても買いたいハイテク掃除機』は
今までの『掃除機は売れない』という常識を覆した。

どうせ、この分野の商品は『お客様受けしない』『時代遅れだ』と
思い込んだ時点で売れなくなってしまう。

既存の商品の可能性を広げる事で『ムリをしてでも欲しい』と思う
好奇心あふれる購買層に商品を買わせる事は可能なのだ。

今、あなたにオススメ

ad



関連記事

石原裕次郎記念館とうとう閉館・・・西部警察の車ってどうなるの?

今月31日、北海道小樽にある石原裕次郎記念館が施設の老朽化と運営困難の為、閉館する運びとなった。

記事を読む

【B型肝炎給付金】給付期限まで1年3カ月!B型肝炎給付金交付の手続きとは?

B型肝炎訴訟を、ご存知でしょうか? これは予防接種法が制定された昭和23年から昭和63年までの

記事を読む

サントリーが、ウェンディーズに株売却?

サントリーホールディングスが100%子会社・ファーストキッチンの全株式を ウェンディーズ・ジャパン

記事を読む

【ポケGO】爆発的人気の影にイングレスプレーヤーの不安

'16年7月22日10時に、いよいよ日本で『ポケモンGO』が配信された。 ポケモン発祥の地、日本が

記事を読む

総裁選公示日に石破氏支持を表明した小泉進次郎の強かさとは

貴乃花親方の引退劇で角界の陰湿な揉め方が露見する中、渦中の人物が正反対の行動をとった事で争いを免れた

記事を読む