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米大統領戦の指名争いで、公然と語られる様になったのが、
宗教や民族に対する偏見である。

これを利用して、大統領戦の指名争いを見ていくと
立候補している3者共々、昔から存在する社会行動学や
心理学が垣間見える事が判った。

テロが生まれるメカニズムを利用した演説法

ドナルド・トランプの演説は判り易い英語だが、その内容は過激。
実はこれ、単独テロの温床となり易いメカニズムを産み易い内容を含んでいる。

味方も作るが敵も同じだけ作るという危ない演説法だ。
何故なのか。

’68年に米アイオワ州の小学校3年の1クラスの生徒を対象に
実際に行なわれた実験を例にとってみよう。
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’68年といえば、公民権運動の最中であり、保守的な州では今だに
有色人種への差別は根強かった。
が、実験に参加した生徒は全て
白人の生徒ばかり

担当の教師が、最初に、蒼い目の子だけ一定期間好きな様にさせていた。

すると教室内の茶色い目の子たちは、暫くすると僻み始め、
贔屓にされた蒼い目の子たちに暴力を振るったり、暴言を吐く様になった。

次に両者の立場を反対にすると、
蒼い目の子が、僻み、茶色い目の子供を苛めだしたのだ。
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この実験から、
差別や偏見というものは、
一旦メディアから流された情報で固定されてしまうと、
拭いさる事が難しい。

という事が判る。

ドナルド・トランプの演説は、この実験ではないが、
国民を教室に居る、蒼い目と茶色い目の生徒に見立て、
自分の支持者をエコ贔屓して、演説内容を時と場合に分けて組み立てている。

もしも、黒人やイスラム教徒、ヒスパニックがドナルド・トランプの言う通り、
全てにおいて卑怯だ、米国から追い出すべきだというのであれば、
米国の経済は、とうの昔に衰退している。

なので、ドナルド・トランプの支持層は、
そのあたりを理解出来ない低所得の白人層で、
誰かに自分の最悪な状況を任せれば何とかしてもらえる
と思う人が多いから気づけないだけという事になる。

共通の敵を見つける民主党

では、反対に民主党の指名争いの主張違いで揉めている
クリントン前国務長官と、サンダース氏の関係はどうなるだろうか。

サンダース氏はいまだに撤退を表明していないが、
トランプの全面阻止はクリントン氏に約束し、
自分の政策方針を全てのむ様に要求している。
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(c)AP
これは’61年に社会行動学者シェリフにより行なわれた実験に似ている。

キャンプにつれて来た子供を2班に分けて、優劣を競い合わせた所
お互いを否定的に見る様になり、後で親睦を深めさせようと周囲が
働きかけても油雑巾に火という結果に終わった事実だ。

しかし2班の子供たちが『共通の敵』や『目標』を見つけたとき、
条件付で、わだかまりが解けたという。

これはまさしく今回のクリントンとサンダースである。

今回の大統領戦は、いずれにしても混戦を極めるであろうと思うし、
誰に決まったとしても、オバマ氏の様な穏やかな外交は望めないだろう。

それを考えると、どちらの心理学を応用して戦う議員を
米国民が選ぶかが、日本の将来の鍵を握るとも言える。

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