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新企画 渾身の企画と発想の手の内すべて見せます

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いままでビジネス書の依頼は断ってきた著者。
現在育休中というので、引き受けたというのが
判る本だった。

シチュエーション別プレゼン集

著者は、森三中・大島の旦那で放送作家。
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(C)autotechone.jp
19歳から、この業界に入り、
『スマスマ』『黄金伝説』『Qさま』など
誰もが聞いた事がある、民放ゴールデン番組を手がけている

そんな長年業界にいた著者の
タイプ及びシチュエーション別の企画集

が、この本となる。

主役でない人を主人公とする逆転の発想

書かれている内容を見ると、

現在の民放バラエティが

番組の主役ではない人(もの)を主役にする

という逆転の発想は既に業界に根づいている。
9629
(C)幻冬社
この本に例として書かれている『フレンチの賄いが和食』
『カレーライスの店なのに福神漬けに拘る店』などである。

この他にも、10年続いた怒涛のゴールデン
『お試しか!帰れま10』が、どの様にして作られたかという背景は、
今の職場や職業に制限があり、
アイデアが通らないと思う人必読の
一発逆転のヒントが隠されている。

本には、自分と正反対の意見を持つ人と進んで食事をしろ、
興味対象外の事に興味を持てと、SNSが発達した現代の人が
マヒさせた感覚に警告を促すものが記されているが、それは


同じ人生観や趣味で簡単に繋がろうとする現代人には
大きな課題となるだろう

民放に見切りをつける放送作家

ただこの本唯一の欠点といえば
読む人を選ぶ。

書いてあるノウハウやネタを取捨選択できる人むけという事だ。

著者が、この本の企画を実践する前に

自分がワクワクして、企画実行する自分が楽しまないとダメ

・・・と言っているが、

自分がワクワクして、自分の考えを周囲に押し付けて
上滑りしている上司が成功しているだろうかと思う。

著者は、自分が人生のどん底に落とされるような辛い事があっても
面白おかしく話してしまえばいいというが、それは
著者がメディア業界に居たからで、
堅い業界に居たり、繊細な人に、このマニュアルは通用しない。

ビジネス本が出れば、そこにあるノウハウを都合よく解釈し、
そのまま実践してしまう人が多い。

そうではなく、この本は、


洞察力があり、逆転の発想が出来る人が、この本を応用し
使いこなす事が出来る人だ。

巻末に著者とネットフリックスCEOの対談が載っているが、

もしかしないでも著者は今まで手かげてきた様な
お笑い芸人や売れっ子を多用した受け狙いの番組ではなく、
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NHKの『ドキュメント72時間』の様に
ある場所に訪れる素人の人を延々と撮影しつづける手法を
撮りたいのかもしれない。

とすれば、もう既に放送作家が民放を見放しているとも取れる。

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