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高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違い事故が多発している。
その件数は年間6000件以上

と言われ、具体的な解決策は見つからないままだ。

そこに昨今では、80や90を過ぎ、認知症を患っているにも関わらず、
家族の反対を押し切り強引に車に乗り事故を起こす家の主の存在が出てきた。

この様な高齢者にとって、夢のようなペダルが注文殺到で予約待ちになっている。

事故を防ぐ先駆けペダル『ワンペダル』

予約まちになっているペダルの名前は『ワンペダル』。
pedal01
©ナルセ機材
製造元は熊本県玉名市の『ナルセ機材』。
元々、農・漁業用機器の製造を主としていた町工場が一台一台車に合わせた
オーダーメードのペダルを作るきっかけとなったのは、
社長鳴瀬 益幸氏(’16年現在81歳)のペダル踏み間違え事故が原因だった。


一件でも悲惨な事故を起こしてはいけない。防げる事故は
自分たちの技術で防ぎたい。

その思いから、日本のみならず、米国、EU、韓国、中国でも特許を取り
今では数か月待ちの状態だ。

気になる価格だが、まず車検証をコピーし同社にFAXするか郵送し、
取り付け可能機種か判断した後に、見積もりとなる。

一台一台カスタムメイドの為、寸法測定費に5400円(持ち込みの場合)。

シングルタイプ(片足操作)17万、ダブル(両足操作)で20万。
持ち込みでない場合は、シングル20万、ダブル23万だ。


高額と思われるかもしれないが、
消耗品以外の故障は無料修理

中古で、ペダルのついた車を買った場合は、補償の範囲内で
修理可能というメリットや、下肢障害を持つ人は自治体の助成金補助が出る所もお勧めだ。

試乗車大人気の会社とは?

もう1つ、アクセルとブレーキの誤作動解消に
力を入れている会社がある。

埼玉県にある、冷暖房設備工事会社の
『埼玉ナンキ工業株式会社』だ。

社長の南平次氏が、自身の事故から、開発に携わったという。
ペダル一体型である事は、ワンペダルと変わらないが、
事故を防ぐメカニズムと作動方法が違う。

アクセルを踏むと発進。
強く踏み込むとブレーキがかかるようになっている。

こちらはパニックになりアクセルとブレーキを
踏み間違える高齢者や、免許を取ったものの
長年運転していないペーパードライバーが、
パニックを起こして事故を起こさない様に、
開発されたとも考えられる。

既に日本と米国で特許を出願し、
韓国は審査まちという段階だ。

社長自らペダルを取り付けた試乗車を100台用意した所、
当日で予約が埋まった事から、

踏み間違え事故防止対策を誰もが求めているのが判る。
この会社のペダルは、価格未定で、発売時期を交渉中だそうだ。

ペダルの需要が増える予感も

ナルセ機材は、高齢者の踏み間違え事故だけでなく、
ペダルの需要を、身体障碍者や脳梗塞などで部分麻痺した人の
電気カート利用にまで広げている。

今では『クローズアップ現代』や『NY Times』『夢の扉』など
数々のメディアに取り上げられているこのペダル、社長曰く
『当初は全く売れなかったが、今では
全国で500台走っている、事故は一台もない
という。

取り付けるオーナー側も、試乗できる所が、本社テストコースと、熊本市内にある
自動車学校のみという事で、慎重にならざるを得ない。

大枚を叩きオーダーするのだから、
以前より運転を慎重にするようになった

という声が出てくるのにもうなずける。

ブレーキとアクセルの踏み間違い事故は、3年の警察庁の発表によると、
6,448件、54人の尊い命が奪われた。

2020年の東京五輪の年には、65歳以上の運転免許保有者は
2000万人以上になると予測されている。

車を運転する人の4人に1人が
高齢ドライバーになる

彼らの多くは車に楽しみとキャリアアップ、ステイタスを
見出した世代であり、長年住み慣れた一戸建てに住む人も多く、
車が無ければどこにも行けない
という死活問題を抱えている。

そうした事を考えると、このペダルの需要はこれから増えるだろう。

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