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【大相撲春場所】稀勢の里優勝!横綱が与えた勇気

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大相撲春場所千秋楽(26日エディオンアリーナ大阪)は、新横綱・稀勢の里(30)が優勝決定戦で、大関・照ノ富士(25)を小手投げで下し、13勝2敗2場所連続優勝となった。

苦しい戦いを強いられた新横綱としての土俵を振り返ってみよう。

実力を試される事となった本場所

新横綱となった稀勢の里の前には、今季
東西全横綱がそろった

今まで稀勢の里の綱とりのチャンスには、横綱欠場という幸運がつきものだったが、そうはいかない。

今回は白鵬が途中欠場したため千秋楽まで全ての横綱が居たわけではなかったが、横綱相手の取り組みに稀勢の里は苦戦する事となった。

連勝を重ねてきた稀勢の里の前に立ちはだかったのは、横綱・日馬富士。

着実に攻めの相撲を貫く日馬富士に寄り倒され、土俵下に勢いよく投げ倒された稀勢の里は左肩を負傷。

見かねた日馬富士に稀勢の里、大丈夫ですかと気遣われる程だった。

大阪市内の病院に運ばれた稀勢の里は、
肩が内出血で黒くなるほど痛んでいたにも関わらず翌日から出場

翌日14日の横綱・鶴竜との取り組みは、鶴竜に庇われる様に土俵際に寄り切られて黒星となってしまった。

そこまでして新横綱の場所を休場しない理由は何だったのか?

全く休みがないも同然だった

稀勢の里は、15歳で入門以来1度しか休場していない

大関だった’14年の初場所千秋楽のみ休場しただけで、ほぼ休みなしなのだ。

ましてや今回は19年ぶりの日本人横綱の誕生、連日札止め、懸賞金も大盛況。
自分ひとりの力で土俵に上がっているわけではないという重責が彼を土俵に立たせていた。

そして迎えた千秋楽、対戦相手は琴奨菊の大関昇進を払い落しブーイングを喰らった照ノ富士。

観客だけでなく冷静なはずの審判も、打算的な相撲ではなく、面白い勝負をみたかったはずだ、そしてそれが叶った。

勝利の女神は、勝つためなら手段を選ばない、打算的になってしまった照ノ富士よりも、周囲に生かされている事に感謝していた稀勢の里に微笑んだのだろう。

弟弟子・高安の活躍も楽しみ

怪我をしても黙して痛みを語らなかったという稀勢の里。
そんな彼から勇気をもらったのは弟弟子の高安だろう。

今場所の高安もかなりいい成績を残し、来期こそ昇進したいとインタビューで答えている。

今場所の稀勢の里の活躍で、今まで相撲に興味がなかった人も相撲を見始める事になるかもしれない。

それは彼のインタビューにもあらわれていると思う。

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