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【悲報】テレ朝『日曜洋画劇場』完全消滅、本当のサヨナラ

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今月7日にテレビ朝日(本社・東京港区六本木)が発表した4月の番組改編会見で、’66年より続いていた『日曜洋画劇場』を打ち切る事を発表した。

淀川長治さんのナレーションでお馴染みだった、この番組。時代の流れと共に半世紀のロングランに幕を下ろす事となる。

家で映画を観る事を定着させた番組

日曜洋画劇場は、’66年10月1日に土曜洋画劇場としてスタート。半年後の4月9日に現在枠に移動した。
冒頭の映画紹介と吹替えを組み合わせ、映画を家で観る事を定着させた。

吹替えもキャリアを積んだ声優を起用し、現在の吹替え上映の様にタレントを起用する事もなかった。

’80年代になると映画配給会社が放映権価格をつり上げ、メジャー映画を放映しにくくなったものの、その時は劇場未公開映画や、古い映画を放映する事で乗り切る工夫もした。

その中でメジャー大作も放映し、一時期は平均視聴率20%越えのドル箱番組になっていた。

しかし国民のライフスタイルの変化や、民放キー局の番組編成の在り方とかみ合わなかった事から『日曜洋画劇場』は番組枠として割を食う事となる。

名司会者の逝去から斜陽に

バブル崩壊直前、’89年に司会の淀川長治さんがおなくなりになられ、番組は一気に下降線をたどる。

同じ頃、’72年から『水曜ロードショー』『金曜ロードショー』(共に日本テレビ系)で解説を担当していた水野晴朗氏が降板。昭和の映画名司会者が降板した事で、番組そのものが斜陽となった。

局側も’00年以降は、日曜洋画劇場の前に、野球中継やバラエティ枠を組んだ為、最悪の場合野球中継で、洋画劇場の枠が潰される事も頻繁にあった

’13年には、『日曜映画劇場』は『日曜エンタ』の中の1枠となり、バラエティ、スポーツ中継、局製作ドラマ、そして映画という枠に位置づけられた。そして今回洋画が消滅する。

ここ数年は劇場公開作の宣伝も兼ねた映画しか放映していなかった

テレビ朝日が放映権を持っている作品は他にもあるはずなのに、『バイオハザード』や『劇場版相棒』、[ワイルド・スピード』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『トリック』ばかり流されて誰が観るのだろうか。

『日曜エンタ』になってよかった試みといえば『西部警察SPECIAL』を放映出来たことぐらいである。

後続は報道番組

今回、日曜洋画劇場の改変で入るのは『サンデーステーション』
報道ステーションSUNDAYの拡大版で、メインキャスターは前回に引き続き長野智子、インフルエンサーとして、ディーン・フジオカが隔週で出演する運びとなっている。

©sankei.co.jp/週刊女性
テレ朝の西局長は報道番組の需要を狙ってという事だが、ゴールデンタイムは、報道規制がかかっているも同然なのに何を言ってるのかと思う。

本当に議論番組を見たければ、深夜の『朝まで生テレビ』を見るだろう。ちなみに30年の長寿番組のあちらは、来期も放映予定で、これからもタブーに切り込んでいく。

ゴールデンタイムに、中途半端な報道番組や、お笑いを流した所でテレビの前に座っているのは年金生活で暇な高齢者ばかりだ。現代社会を動かす社会人ではないだろう。
現代社会を動かす人たちは、こうした番組ではなく、動画、ネット、有料放送に流れてしまっている。

テレ朝は、唯一の砦で、半世紀も続いた番組の意味が判らなかったのだろうか。

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