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【砂の塔】タワマン格差を描くドラマの向こうに見えるもの

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駅前タワマン建設が進む現在。
タイムリーに放映されているのが、’16年秋ドラマの1つ
『砂の塔~知りすぎた隣人~』だ。
sunanotou
(C)TBS


2昔前では、考えられなかった
同じぐらいの年収、社会的地位内の格差

を描いたものとなる。

砂の塔のあらすじ

TBSドラマ『砂の塔』は、平凡ながら慎ましい生活を送っていた
主婦の亜紀(菅野美穂)が憧れのタワマンの中層階に入居した後、
味わう事になるヒエラルキーと、
そこで起こる児童失踪事件の謎が描かれたドラマ。

入居する母親たちの見栄の張り合いで成立つタワマンの社会。
表面上だけ合わせる亜紀は次第にストレスが溜まっていく。

そんな彼女の前に現れたのが、時同じくして彼女の上の階に
引っ越してきたというDINKSのフラワーアレンジメント講師
弓子(松嶋菜々子)。

子供自慢をする母親たちに疲れた亜紀は弓子に心を開くが、
彼女こそ自分の部屋に監視カメラを置き、
タワマンの住人全てを監視する恐ろしい本性の持主だった・・・。

これからの展開がサスペンス調になる上、お金があれば
幸せというわけではないという展開は、今の世の中を映し出している。

タワマンの不条理を描いた外国映画

が、『砂の塔』よりも前に、タワマンの格差社会を描いた作家が居た。
SF作家、J・G・バラードである。

hirise
(C)eiga.com

今年夏日本でも上映された映画『ハイ・ライズ』は
まさしくタワマンで起こる格差社会と、暴動

格差社会が嫌だといいつつ逃れられない人間の不条理

を描いた秀作となっていた。

中に、スーパー、プール、学校、レストラン、医療設備、何もかも揃う
総合タワマン『ハイライズ』の中上層に入居する事になった
医師ラング(トム・ヒドルストン)が主人公。

彼は上層の人間に呼ばれ、毎夜の様に耽美なパーティに繰り出すが、
ある日下層に住むTVプロデューサーから上層階の人間の道楽のせいで、
下層階は電気も空調も使えない事実を知る。

ある日停電が起き、ハイライズ内は凄ましい混乱に見舞われる・・・。


お金があれば幸せでないというのは『ハイライズ』も
『砂の塔』も同じだが、その他にもこの2つ共通点がある。
何だろうか。

格差から逃れようとしないものたち

この2つの作品の共通点は、
登場人物全てが、心のどこかで格差の中に居るのが嫌にも関らず
自ら行動を起こし逃れようとするものが1人も居ないことだ。


誰かがこの集団の中から抜けてくれれば自分の生活は少し楽になるのに

という厚かましい考えの人間ばかりが集っている。

『ハイライズ』のラストは、上層の人間が下層の人間の暴動に巻き込まれ、
電気も空調も利かなくなったタワマンで、1人残されたラングは
犬を食べ、どうしようかと空しく宙を見上げるという所で終わる。

これは

最悪の事態になるまでに、誰も何もしようとしなかったのか。

という格差社会に対する警告とも取れるラストだ。


『砂の塔』はこれから話が始まるが、どの様な展開が待っているのだろうか。

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