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9月1日『映画の日』は土曜日。全映画館が割引料金で鑑賞できる日でもあるので、8月31日から公開になっている映画を交えて、おすすめ映画を紹介していこうと思う。


©eiga.com

ボルグ/マッケンロー~氷の男と炎の男~

’70年代後半~’80年代前半にかけて、ウィンブルドンを沸かせた正反対の天才テニスプレーヤーの実話再現ドラマ。

時はテニスブームに沸く’80年。
対極的なスタープレーヤーがテニスの聖地・ウィンブルドンを沸かせた事で、世界中が熱狂した。

若干20歳でウィンブルドン初優勝。北欧出身の端正なルックスと冷静沈着なプレーから『アイスマン』と呼ばれたビヨン・ボルグ(スベリル・グドブリン)。

4連覇した絶対王者の彼に挑むのは、類稀ない才能を持ちながら審判にかみつく『悪童』ジョン・マッケンロー(シャイア・ラブーフ)。
ボルグは、彼の悪童ぶりに、かつて怒りを抑えられなかった少年時代を思い出し、マッケンローはエリート家庭に育ち弁護士である父に認めてもらう為に王者になろうとするのだが…。

映画では3時間55分に及んだ歴史に残る決勝戦の再現や、そこに行きつくまでの人間としての葛藤をバランスよく描いている。
ボルグには『ストックホルムでワルツを』のスベリル・グドナソン。マッケンローには、彼以上の悪童として知られるシャイア・ラブーフが演じる事で、説得力が増している。

(8月31日より、TOHOシネマズ、大阪ステーションシネマズで公開)

ヒトラーと戦った22日間

終戦2年前から75年間、描かれる事がなかった、ソ連ホロコーストと、強制収容所の脱出劇の実話の映像化。ソ連国民的俳優コンスタンチン・ハベンスキーの監督、脚本、主演により本国では公開第一週で『アベンジャーズ』を追い抜く勢いだったという。

時は1943年、終戦2年前、ナチスドイツの支配下にあったソ連では、ソビオル強制収容所に多くのユダヤ人が毎日の様に送られ、ガス室で殺されていた。
その年の9月に署長として赴任してきたペチェルスキー(コンスタンチン・ハベンスキー)は、収容されたユダヤ人が何も知らず殺される姿を目の当たりにし、収容所のユダヤ人たちと脱出計画を練る。

それは就任して僅か22日で、収容所にいるナチスドイツの人間を全員殺して逃げるというものだった…。

ロシア初のホロコーストを扱った実話というだけでなく、75年間明かされる事がなかった脱出劇を映画化するという試みが成功した事に歴史の重みを感じる作品でもある。

(9月8日より、テアトル梅田、ヒューマントラストシネマ有楽町など、全国のテアトルシネマグループ他、福岡KBCシネマ、札幌シアターキノなどで順次公開)

アントマン & ワスプ

元SEのスコット(ポール・ラッド)は、バツイチ、無職、ケチな窃盗罪でつかまり前科もち。
愛娘キャシー(アビー・ライダー・フォートソン)だけが唯一の生きがいだが、元妻に合わせてもらえない。唯一の誇りといえば、身長1.5cmのマイクロサイズになれるスーツを手に入れ『アントマン』になった事だけ。

が、ある事件をきっかけにFBIの監視に置かれるわ、折角の能力があってもトホホな状態。そんな彼を救い出したのは、アントマンスーツの開発者ピム博士(マイケル・ダグラス)。
ピム博士は美人の娘ホープ(エバンジェリン・リリー)にミニマムスーツを着せて『アントマン』よりも強く小さいヒロイン『ワスプ』にしてしまった。

で、博士が自分の娘まで巻き込んで探したいものとは何か?

映画の予告を見て、ラスト近くまで見る限りでは、サイズチェンジアクションのハッピーエンドに思えるが、この映画、エンドクレジットまで立ってはいけない。
前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の設定も、しっかり頭の中に叩きこんでおいた方が、エンドクレジットのオチが判ると思うので、そのあたりは期待したい。

(8月31日より、全国のTOHO系、東映系、MOVIXなど松竹系で公開)

クレイジー・リッチー

ケヴィン・クワンが’13年に発表した小説『クレイジー・リッチ・アジアンズ』の映画化。9割方中国系キャストという事が注目を浴びた作品でもある。

生粋のニューヨーカーのレイチェル(コンスタンス・ウー)は、恋人のニック(ヘンリー・ゴールディング)の親友の結婚式に出席するため、一緒にシンガポールへ向かう事になる。

親族の事も何も話そうとしないニックにレイチェルの親友ペイク(オークワフィナ)は『とんでもない貧乏人か、お金持ちかどっちかよ』と釘をさすが悪い予感は的中。

ニックは飛行機もファーストクラス、空港からお迎えの車の超高級車。彼は祖国で一番の不動産王の御曹司だったのだ。東南アジア中の美人独身お金持ちの令嬢が狙っている男性を射止めてしまったレイチェル。

ニックの母エレノア(ミシェル・ヨー)は、最初からレイチェルを見下し、ニックの周りの友人も彼女を見下す始末。

レイチェルは無事、この国から帰れるのだろうか?

ゴージャスなキャストで固めた事も話題になったが、東南アジア版『はいからさんが通る』でもあり、シンガポール版『キューティーブロンド』でもあるこの作品。

ブランドものが銀幕一杯に出てくるだけでなく、これでもかとドセレブ感が出てくる中で、庶民の代表の様なレイチェルとその友達の悪戦苦闘ぶりは、かならず女子の心を揺さぶるはずだ。

(9月28日(金)より新宿ピカデリー、MOVIX他、全国の松竹系で公開)

いかがだろうか。
9月は、邦画も何本か公開されるが、この様な洋画に目を向けてみるのも面白いかもしれない。

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