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図書館では、ある一定の基準に達すると、
本の入れ替えの為に、古い本を捨てなくてはいけません。
これを除籍と言います。
ここ数年、除籍本を引き取る側の消費者のモラルが問われている様です。
図書館が除籍本を出す理由
図書館が除籍本を出す理由は、
1:同じ本を、複数所有していた(貸出希望が多かったため)
2:参考書などは、新版に入れ替える為、旧年度のものを除籍する必要があった
3:本そのもの劣化
このような挙げられます。
その為、図書館では、
不定期に除籍本を利用者に頒布する頒布会を設けたり、
『ご自由にお取り下さい』とワゴンにいれていたりします。
引き取る時は転売をすべきではない
除籍される本の内訳の大半は、
年度も古く、参考書などは全巻揃っていないという事も
頻繁にあります。
引き取る側の良心に一任されるのが、これらの本です。
しかしここ数年、これらの本をオークションで売る人が増えています。
これらの本には、図書館がつけたバーコードや廃棄印などがあり、
売られる第三者としては気持ちいいものではありません。
海を渡ると本は貴重品
一方、海を渡った南米コロンビアでは、本は
上流社会の人しか買えません。
格差が酷く、労働者は教育を受ける事が出来ない為、
本をかって読む事も贅沢とされている人もいます。
首都ボコタで、ゴミ収集作業員をしている50代の男性ジョゼさんは、
20年前から、廃棄されるゴミの中から
本を見つけて集めていたそうです。
その冊数は20年で2万冊以上。
主に高級住宅地から捨てられる本の内訳は、
子供たちの学習テキストや小説が多い事から、ジョゼさんは、
家に溜まった蔵書を、他のいろいろな場所に移し、
貧しい子供たちでも文字に触れる機会を作ろうと
私設図書館を作っています。
それは彼の母親が、将来学校に通えなくても読み書きに苦労しないようにと
毎晩読み聞かせをしていたからなのです
ジョゼさんは
『ああ無情』でしられるヴィクトル・ユーゴーや
『百年の孤独』のガブリエル・ガルシア・マルケスを愛する読書家。
彼自身テクノロジーと共存しつつ、紙をめくる『本』という媒体を
大事にする事で、新たな感動が生まれると信じているのだそうです。
図書館から本をタダで貰う以上、本も買えない人の事を
心に留めておきましょう。
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