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【ツタヤ図書館】賛否両論というより批判多し?ツタヤ図書館の運命は?

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カフェと憩いの場、そして独特の選書方式、空間作りで注目を集め、
インテリアコンセプトを重視した図書館作りをしてきた、
カルチュアコンビニエンスクラブ(以下CCC)に、批判の声が集まっている。

何故なのか。

きっかけは海老名市立図書館の蔵書

今年10月、CCCが指定管理者となった神奈川県海老名市立図書館は、
リニューアルオープンに先駆け、8343冊の本を新規購入する予定だった。

しかしその予定表を教育委員会立会いの元、照らし合わせた所、
どう考えても蔵書として不適切なものが見つかり結果として

1000冊削除

となってしまったのだ。
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削除された本の内訳は、中古の付録つきムック、タレント本、
夜遊び本などアダルトコンテンツ本など、明らかに

CCCが運営するツタヤや関連ネット古本屋から
仕入れた商品と判明するもの

ばかりだったからである。

図書館のあり方を変えた指定管理者とは?

では、問題となっているCCCの『指定管理者』という立場、
どの様なものなのか。

これは’03年から導入されたもので、平たく言うと
図書館や博物館などの公共施設を地域活性化目的で、
事実上民間業者が運営もしくは業務委託される事。

海老名市の例も、リニューアルで儲かるから、問題ないとは
言ってるが、実際は
中に入っているスタバが儲かり、
特別イベントをやった時だけ人が集まる

というもの。
その地域に日常的に本当に愛されている図書館なのか。
と聞かれると疑問である。

実際に、海老名市立図書館の場合、民間運営の時点では
運営費は1億6000万だったのに対し、CCCが運営した途端、
3億円以上になり具体的な
反対意見が出ている

CCC図書館カンパニー社長の高橋聡氏は、
事前に市民にアンケートをとり、ニーズを把握し、
コンセプトやサービスをプラニングして作った。

…というが、彼は図書館の業務委託を強くおしていた
当時の市長に招かれ議会に顔を出した時に、

初めて反対意見に接したらしい

この様な状態ではじまった、コンセプト図書館。
これから成功する見込みはあるといえばNOだ。

市長や重役だけの意見で公共施設は変えられない

そもそも『ツタヤ図書館』がブームになったのは、つい最近。
2013年4月、佐賀県武雄市図書館がリニューアルオープンしたのを
きっかけに、各図書館関係者が、視察に来訪したからだった。
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今までにない、コンセプト図書館に当時の図書館関係者は
目を丸くし、こぞって自分の地域にも、この図書館をと
自治体関係者が名乗り出た。

しかし蓋をあけるとそうではなかったのである。

やはりこの図書館でもリニューアルの時に買い足した
1万冊近い蔵書の中から、大量に不適切な蔵書が見つかり、
しかもその入手経路は

ツタヤ系列の古本屋

という事が判明した。

しかもCCCが独自に蔵書の判別コードをつけているため
ベテランの司書でも膨大な蔵書を管理し、
元の位置に戻す事が出来ないという
図書館にあるまじき事も起こっている。

また『本もインテリアの1つ』ととらえるCCCの意向で、
武雄市立図書館の4m近い高さの本棚には、
一番高い位置にダミー様の洋書もしくは、児童書が
並べてある。

読まない本を並べておくという考えも図書館に相応しくない
という声は既にあがっている。

では武雄市立図書館は誰の意向で建てられたのか。

元々市長が

代官山蔦谷の様な図書館が欲し

といったそれだけの事である。
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しかも市長は、現在CCC子会社の社長なのだから、
住民の怒りは増して当然なのだ。

現に、愛知県小牧市では、CCCが運営する図書館設立計画が
あったものの、
住民投票で否決

されている。

自分たちの街にある施設は自分たちで作り、管理し、
守るべきだという考えが、
CCCの横暴を防いだとも言えるのだろう。

CCC側も、一度図書館事業に乗り出したのであれば、
自分たちのコンセプトや考えを押し付けるのではなく、

反対意見にじっくり向き合う姿勢が必要だという事だ。

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