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東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出を統括するクリエイティブディレクター・佐々木宏氏(66)がタレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱した事が間接的要因となり辞任する事が明らかになった。
©daily.co.jp
森元総理の『わきまえる辞任問題』が出てまだ日が浅い。森元総理の後任として就任した橋本聖子氏は女性蔑視を払拭し対外的イメージをアップさせ女性役員やイメージ女優の起用に余念がない。
そんな中発覚した佐々木氏の女性蔑視発言問題。昨日の今日で発覚した事ではないのは確かだ。
このサイトでは過去の佐々木氏の手掛けたCM動画と共に佐々木氏の一連の事件、経歴について詳しくお伝えしたいと思う。
事の発端はグループLINE
佐々木氏の渡辺直美さんの容姿侮辱発言が発覚したのは3月上旬。
佐々木氏が『空から降り立つ、オリンピッグ=渡辺直美さん』などと悪意のある発言を五輪役員内のグループLINEでした事が発覚したからだった。
参加していた男女共々『容姿の事をその様に言うのが良くない』『めまいがする』と炎上。だが佐々木氏当本人はなんの悪びれもなくこう言った。
僕はすぐにダジャレを言うので、口が滑ったように言ったこと。可愛いピンクの衣装で舌を出して『オリンピッグ』と。これで彼女がチャーミングに見えると思ったんです。
女性をブタ呼ばわりしてチャーミングと言えるだろうか?逆もまた真だ。
女性は、仕事が出来ないのに会社に居座る50~60代の島流し組を『妖精さん』とオシャレな名前で呼んであげているではないか。
佐々木氏が辞任に追いやられたのは先がある。
男性スタッフにたしなめらければ謝らなかった
佐々木氏は渡辺直美さんをブタ呼ばわりした一件につき、こう言及している。
その場で男性スタッフにえらく叱られた。反省しています。
じゃぁ何なのか。女性役員に窘められれば『雑音』と捉えているか森元総理のように『わきまえろ発言』でもしたつもりなのかというのが露見する上、それでは五輪の精神に反する。
渡辺直美さんの一件でも振付師のMIKIKOさんの案を佐々木氏は殆ど聞き入れていなかったというのだからディレクターを育てる目も持っていなかったともいえる。
人を動物に例えるだけで差別扱いとなる現代
国枝智樹准教授(上智大学・国際PR論)は、人を動物に例える発言が多い日本は文化的に遅れているという。義務教育のおかげで言語普及率は諸外国に比べて高いにも関わらず、民放やネット動画に氾濫する言葉の低俗化が招いた現実だ。
某民放がアイヌ民族を侮辱する言葉と知らずに犬と表現して炎上した一件は記憶に新しい。
’08年には携帯電話会社のイーモバイルが、猿がオバマ米大統領の真似をして演説するCMを放送し、放映中止に追い込まれた。実を言うと白戸家のおとうさん犬のCMは佐々木氏が作ったものだが、1つ間違えれば炎上CMである。
炎上スレスレの所をいかなければ代理店NO.1になれないと言うが、あまりにもひどいといえば酷い。
佐々木氏の作ったCMは?
渦中の人である佐々木氏は熊本県八代市出身。慶應義塾大学法学部から電通に’71年に入社。新聞雑誌局に6年間勤務後、28でCM局に、コピーライターとして活躍しました。
30代半ばからTVCMを手掛け、’03年に電通完全子会社『シンガタ』を設立。
過去に手掛けて作品は『缶コーヒーのBOSS』『そうだ京都にいこう』『お正月を写そう(フジカラー)』『DAKARA』『サントリー・上を向いて歩こう』など一度は目にしたものばかり。
福岡ソフトバンクスホークスのユニフォームデザインも手掛けています。
仕事よりも人としての質が問われる
1人で日本人が誰もが目にしたことがある広告を数多く手がけたという事で東京五輪のクリエイティブディレクターに抜擢されたのは納得がいきます。
ですが根本にある女性蔑視・ジェンダー無視はこれからのグローバル社会に適した人材にならないでしょう。
世界経済フォーラムが発表した「ジェンダー・ギャップ指数2020」によると、日本は153国中121位。後ジェンダー後進国どころか男尊女卑社会です。渡辺直美さんが海外に拠点を移した理由も判ります。
©article.auone.jp
佐々木氏や森元総理の様な人材が出る日本だからこそ『バチェロレッテ』で萌子さんは『誰も選らばなかった』のではないでしょうか。
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