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2016年12月公開映画まとめ

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いよいよ今年も残す所あと、ひと月。
映画のオススメラインナップも、沢山出てきました。

そんな中、これは押さえておくべき映画を紹介させて頂きます。

kaizoku
©海賊とよばれた男製作委員会/百田尚樹/講談社

マダム・フローレンス!夢見るふたり(12月1日公開)

『マンマ・ミーア!』で歌唱力を示したオスカー女優メリル・ストリープが、
『世界一ヘタクソな伝説の歌姫』になる?

米国に実在した世界一下手な歌姫フローレンス・フォスター・ジェンキンスが
夫の支えでカーネギーホールでリサイタルを開くというコメディ。

時は第二次世界大戦の最中のNY。
手の怪我でピアニストになるのを諦めた資産家のフローレンス(メリル・ストリープ)は、
オペラハウス『ヴェルディ・クラブ』を作り、毎日の様にリサイタルを開き、特訓している。

しかし一つだけ問題があった。彼女はとんでもない音痴なのに気付いていなかったのだ。

夫のシンクレア(ヒュー・グラント)は、彼女の為にコンサートや
レッスンの手配と至れり尽くせりするのだが…。

実生活ではプレイボーイとして知られるグラントも56歳。
名女優相手に『恐ろしかったけれど、ウキウキする体験だった』と
共演した感想を物語るこの映画。

何故シンクレアとフローレンスは事実婚で子供もいなかったのに、
オシドリ夫婦で居られたのか、その理由も映画を観ていくと判ります。

恋人同士、些細な事でうまくいかない時に、この映画をみれば
『自分たちの悩みって、どうって事ない』と思えるかもしれません。

海賊とよばれた男(12月10日公開)

’13年度本屋大賞受賞作であり、百田尚樹による
出光興産創業者の出光佐三をモデルにした小説の映画化。

主要燃料が石炭だった時代、石油の将来性を確信していた
国岡鐵造(岡田准一)は北九州門司で石油会社を興す。

そんな彼の前に立ちはだかるのは国内の販売会社、欧米の石油メジャー。

敗戦後の日本で、どのルートからも石油が確保できない国岡は、
唯一保有する石油タンカー『日挙丸』をイランへ秘密裏に
直接派遣するという暴挙に出る…。

戦後、英国系石油会社の製油所を国有化した為、国際的に孤立したイランに
『日挙丸』を派遣した理由は、かつて国岡北九州の沖合で軽油を売り
国岡たちが『海賊』と呼ばれた由縁とつながるのかもしれません。

海賊は命に代えてでも身内=従業員を守るという国岡の姿勢が
伝わってくる映画だと思います。

主役を演じる岡田准一と監督の山崎氏は『永遠の0』以来二度目。

俳優では『SP』以来のタッグを組む事になるのは、
『日挙丸』の船長・盛山を演じる堤真一と、国岡商店を創業時から支える店員、
柏井役の野間口徹もまた二度目なので、楽しみですね。

MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス空白の5年間(12月23日公開)

『ホテルルワンダ』『オーシャンス11』などで知られるドン・チードルが
監督主演を務め銀幕に描く、伝説のジャズトランペッター、マイルス・デイヴィスの最期。

有名なミュージジャン特にジャズとなると『どの時代に焦点をあてて映画を作るか』で
論争になる事もあります。

ドン・チードルは、マイルス・デイヴィスの’70年代後半の隠遁時代にフォーカスし、
『もしかするとこの時代、復活しようとしていたのではないか』
という前提のもとにストーリーを作った所、大当たりしました。

映画の製作費は約35万ドル弱(約3500万円)でしたが興行収入は
280万ドル(約2億8000万円)。
日本での公開が拡大するといいですね。
(TOHOシネマズシャンテ、大阪ステーションシネマ他、順次公開)

ストーン・ウォール(12月24日公開)

’69年6月米NYのゲイバー『ストーンウォール・イン』が警察のガサ入れを
受けた時に、起きた暴動を題材にした映画。

時は公民権運動の嵐が激しくなる’60年代後半の米国。
米インディアナ州の厳格な家庭で育ったダニー(ジェレミー・アーヴィン)はゲイと
周囲に判ってしまい、N.Y.グリニッジ・ビレッジのクリストファー・ストリートへ移ってきた。

そんな彼を迎えたのは体を売って暮らしゲイを率いるレイ(ジョニー・ボーシャン)。
ダニーは彼らの生き方に振れ、
政治活動家トレバー(ジョナサン・リース・マイヤーズ)とも出会い、
ようやく自由を勝ち取ったかに見えたのだが…。

『インデペンデンス・デイ』などCGを多用したアクション映画で知られる
監督のローランド・エメリッヒは同時にゲイである事を早くから公表。
それだけに、この作品に関する思い入れもあったかもしれません

監督が裕福な白人だからか、史実の『ストーンウォールの反乱』が、
黒人やプエルトリカン、トランスジェンダーがおこした反乱だったにも拘わらず、
映画では『架空の白人をセクシャルマイノリティのヒーローに仕立てている』あたり、
史実を曲げていると批判が大きい様です。

『史実を元にした』という注釈を入れなければ
作りとしはしっかりした映画になっていると思います。

(新宿シネマカリテ、シネ・リーブル梅田にて公開)

いかがでしたでしょうか。

話題作、インディ系織り交ぜて紹介させて頂きましたが、
この中から、一つでも観に行っていただけると嬉しいと思います。

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