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本年度の大学・大学院を卒業予定の学生を対象にした『就職人気企業ランキング(学情)』が発表された。
総合一位は三年連続ANA(全日本空輸)、2位はJAL(日本航空)と、航空大手2社。
その後ろに続く企業に大きな動きが見られる。
トップ10に選ばれた今年の企業は
航空大手2社がランクインした背景は訪日客の多さとビジネス需要だけではない。
その他にも、契約社員だったCAの採用を正社員に切り替えた事で、就活生に魅力が高まっているのも事実だ。

3位以下は、資生堂、オリエンタルランド、JTBグループと続く。10位まででランクアップが顕著なのは、花王だろう。
43位から6位にランクアップというのは目覚しい。
今年はこの様な目覚しいランクアップ、ランクダウンした企業が多く見られた。
応募殺到しているのはBtoC
トップ100社の中でランクインした最多の業界は食品業界
トップ10に入った、味の素、カゴメをはじめ、男性4位のアサヒビール、女性9位の明治グループ、森永乳業(16位)、サントリー(17位)が続いた。
上位50社中16社が食品業界だ
メディア関係では、博報堂DYメディアパートナーズが15位となり、昨年労働問題が露見した電通は44位にランクダウン。
そんな中、息を吹き返すのが出版業界だ。

162位から100位にランクインした小学館、51位から38位にランクアップした集英社、映画配給権を持つKADOKAWAは33位にランクインしている。
一気に伸び上がる企業もこれからに期待できるだろう。
これから海外で期待されるのは
就職活動では、BtoC(消費者向け企業)に応募が殺到しているが、実は海外で狙い目とされているのは、商社の様なBtoB
である。
大手企業の立て直しの為、外部から取締役として招かれる人たちの顔ぶれを見てみると、彼らは往々にして、商社出身である事が判る。

ここ数年総合ランキングでBtoB(企業間取引)のランキングは、50社中5社しかなく、本年度のランキングでも男性部門で唯一伊藤忠だけが1位にランクインしていただけだった。
日本では知名度は低くても、語学力とそれを応用できる知識、人脈さえあれば、転職の足がかりにもなる企業がBtoBだ。
企業ランキングはあくまで、目安。トップ10を狙う必要はなく、自分にあった企業を選ぶのが最良の方法である。
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