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明暗分かれた参議院選挙の結果は?

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今回行われた第24回参議院議員選挙の投票率は、54.7%、蓋を開けると
戦後4番目の低い投票率
となってしまった。
選挙年齢を18歳からと引き下げたにも拘わらずである。

人口の大半を占める団塊世代以降の高齢者が投票するのなら
自分の投票は死に票になる。

そうした意見も多々ある中で、今回注目の的となった、
2人の候補者の明暗はどうだろうか。

無所属から出馬した三宅洋平

今回の選挙で台風の目になったのが、無所属で東京選挙区から出馬した、
ミュージシャンの三宅洋平(37)。
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©nhk-book.co.jp
三宅氏は、’78年7月ベルギー生まれ。
早大第一文学部を卒業後、’01年にリクルートに入社したが、
同年12月に退社しミュージシャンを志す。

アーティスト活動をしながら’13年、参議院選挙に緑の党から出馬したが落選。
今回は『選挙フェス』と銘打ち、動画サイトや音楽を利用。

若者を中心にライブ感覚で、改憲阻止や脱原発、超富裕層の資産再分配など、
国民が求めているものを公約に掲げ、聴衆を惹きつけていた。

今回も前回に引き続き20万近く票を獲得したものの、
彼にはこれからの社会において議員になるには、致命的な欠点があった。

それは何か。

何故三宅氏は勝てなかったのか

三宅洋平が当選できなかった理由の最たるものが、
障害児を持つ母親への侮辱である。

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©asahi.com

三宅氏の障害児への持論は、
『障害児を産んだ母親は一生の責任を負うべき』という
過激な発言をした内海聡という医師の言葉を鵜呑みにした事から来ている。

彼の発言も所々、
障碍者は世間に迷惑をかけているという負い目を常に持つべし
という上目線が混じっているのが気になる。

もしかすると、三宅氏は、日本に帰国後、一部の障碍者が、
『個性』という名の元で、公共の場で迷惑をかけているのを
目の当りにしたのかもしれない。

私自身、電車の中で、推定年齢30代半ばぐらいの
極度の肥満の知恵遅れの男性が、涎を垂らしながら
股間をかきむしっているのを、目の当りにした事がある。

言葉が悪い様だが、この様な男性が、障碍者の自立という名の元に、
躾もされず野放しになっていれば、
三宅氏の様な暴言は出てくるだろう。

だが、選挙活動は、わずか1か月、きめ細やかな公約が
聴衆に伝わるわけもない。
無所属という、後ろ盾のなさも災いした。

投票しても死に票になる
と、怯えた人や、三宅氏のルックスに抵抗があった人は
投票は出来なかったのだろう。

母親の弱みにつけこまれた?

沖縄出身の今井絵理子氏(32)は、SPEEDの元メンバー。
シングルマザーとなった後、長男の感音性難聴を告白。
今回の選挙戦では、自民党公認候補となり、障碍者支援を
公約にして当選となった。
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©sankei.com

彼女が当選した理由は、
後ろ盾があった
というのが大きな理由だろう。

投票しても死に票にはならない。
だが投票前の民放特番で、沖縄基地問題について突っ込まれ、
現状が全く判らない
と答えたのは、嘘をつくよりましかもしれないが、まずかったと思う。

公約を、殆ど作らず『気が付けば当選』という彼女の在り方に対しては、
ツイッターでも論争となった。

今井氏は、12歳の時に上京し、それからは芸能活動の波に揉まれてきた。

今回の立候補も、聴覚障害者教育福祉協会会長の山東氏が
自民党派閥会長だったからという、それだけである。

私が思うのは、今回の今井氏の当選は、
障害児を持つ芸能人が議員になることで、イメージアップを図ろうとしている
のではないか、という事だ。

それは本当の政治の在り方だろうか。

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