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と言えば驚きだろうか。
リノベーションで、ここまで美しくなり、なおかつ
家賃も上がるのである。
このアパートをリノベーションしたのは、
『モクチン企画』
不動産会社、工務店、物件オーナー、クリエイティブディレクター、
インテリアデザイナーなどとコラボし、
木造賃貸アパートを、リノベーションすることで、
収益に結びつけるNGO法人である。
写真の木造賃貸アパートは、東京都調布市にある
『あさひハイツ』。
モクチン企画による、木造賃貸物件リノベーション第一号である。
改修前の状態で既に何回かリノベーションが行われていた形跡は
あったらしいが、どれも地の利を生かしたものになっていなかったそうだ。
今回のリノベーションで、
採光と風の通り抜け、間取りを見直した結果、
家賃は5万から55000円になった。
家主の高齢化、建物の老朽化で消え行く木造賃貸
リノベーションを行った事で、古い木造賃貸アパートの価値が
上がる事は滅多にない。
その上、家主が高齢化する事で、家主は自分の土地を売り、
かつて木造賃貸アパートがあった跡地は、駐車場になったり、
テナントビルになる事は後を絶たない。
地震が来れば危ないと危険視されるのは、
木造賃貸アパートが林立するエリアである。
だが戦後のコミュニティが、そのまま残っている山手線の外回りには、
まだ二階建ての木造賃貸は密接して立ち並んでいる。
これらの再生にあえて、モクチン企画が立ち向かう理由は
何だろうか。
木造賃貸こそ、欠点を長所に変えるリノベーションが出来る
建築家、インテリアデザイナー、クリエイティブディレクターが
代わる代わる関わるモクチン企画のワークショップ。
その根底にあるのは、
木造賃貸が生み出すコミュニティを壊さない事。
次世代にも受け継がせる事だ。
モクチンの代表理事の連(むらじ)さんは、
慶大在籍中に、世田谷のアパートをリノベーションしながら
住んでいた。
その時に東京23区だけでも18万戸以上も、木造賃貸があり、
殆どが同じ工法や間取りで出来ている事に、
リノベーションの可能性を見出したという。
これならお金をかけずに、欠点を長所に変える
魅力的なリノベーションが出来るのではないかという可能性だ。
以下の写真は、築30年の東京都狛江市の松原コーポラスの例だ。
改築前は以下の通り。
リノベーション後には、この通りになる。
元の建屋を壊すことなく、作りを生かしている。
これなら周囲の風情やコミュニティを壊すこともない。
モクチン企画のリノベーションの意味は、ここにある。
目指すのは、本物の都市計画
今現在、都心のみならず駅前にタワーマンションが林立している。
これらは利便性を売りにし、新聞に折り込みチラシを何度もいれ、
入居者を募集しているが、
入居して何年、その魅力は維持出来るだろうか?
入居当時の、はつらつとしたコミュニティを
5年と維持するのは難しいだろう。
モクチン企画が最終的なゴールとしているのは、
時の経過と共に作られた町やコミュニティを壊さず、
長所を生かし、地域を生き生きとさせる事。
現代の都市計画や、建設業界、サービス事業は、
新規店舗を増やせば活性化すると
勘違いしている側面がある。
こうした大手建設業界が作り出した神話を、
モクチン企画は覆す事が出来るだろうか。
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