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三浦春馬さんはお金を無心されていた?一家離散の裏にある才能とは

’20年7月18日、俳優の三浦春馬さんが自殺した話は記憶に新しい。9月放映予定のドラマ撮影の最中で、映画『コンフィデンスマン2』の公開、2ndシングルのリリース、舞台も控えていて順風満杯のはずだった。

©cinematoday.jp/

彼を自殺に追いやったものとは何なのか。

周りに気を使う才能ある子だった

子役からスタートした三浦春馬さんの才覚は、当時の児童劇団の会長が目を見張るものだったという。

三浦さんの地元である、つくばアクターズスタジオ元会長・加藤氏は三浦の事を『華があるので路上ライブをやると100人ファンが集まる子だった。特待生として迎え入れた』と素質を見抜いていた。

三浦さんは中学2年の時に現芸能事務所『アミューズ』に所属。サザンオールスターズ、星野源も所属する有名芸能事務所に入るや否や頭角を現した。

映画撮影時中学生だった三浦さんは’06年公開の『キャッチ・ア・ウェーブ』の主演に抜擢され、サーフィン・アマチュア全日本選手権入賞の卯都木隆氏(’20年現在53歳)に教えを仰いだ。卯都木氏は行きつけにしていた居酒屋の大将から指導を頼まれたという。

卯都木氏も加藤氏も、幼少期や思春期の三浦さんを知る数少ない大人だが、2人とも『春馬は周囲に気を使いながら生きている繊細な子だった』とメディアに語る。

三浦さんの故郷は茨城県土浦市だが、土浦で撮影があった時、三浦は卯都木氏に助言を求め、地元の老舗洋食店『中台』に電話してヒレカツサンド80個を現場に差し入れしていた。

撮影が終わった後もサーフィンを趣味にしたいという三浦の意向もあり、卯都木氏と三浦との交流は続いていて、卯都木氏が立ち上げた会社『茨城元気企画』のイベント応援にかけつけ、さりげなくミネラルウォーターの差し入れもしていたという。

 

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そんな彼がキャリアに行き詰まった原因は何か

俳優をやめたいと悩んでいた


三浦さんは、傍目に順風満杯と言えるキャリアを積む一方で俳優を辞めたいと悩んでいた。

’06年の『キャッチ・ア・ウェーブ』の後、’08年に『ブラッディ・マンディ』、『サムライ・ハイスクール』と全く違うタイプのドラマの主役を務める才覚ぶりを見せた三浦だが、今までにない疲労感に見舞われ、俳優をやめようと思ったらしい。

その頃から『役にいれこんでしまう』彼の几帳面な性格と役作りに対するストイックさは周りにいるものにも伝わっていた。だが彼は母親に説得され思いとどまったという。

一人息子を児童劇団に連れて行き、卯都木氏にも引き合わせたのが、三浦さんの母である。
故郷に帰り農業をしたいという所まで追い込まれた息子を俳優業を思いとどまらせたと言えば聞こえはいいが、本当の所は息子にお金を無心し続けていたというのだ、どういうことなのだろうか。

継父は元ホスト?実父とはつい数年前まで逢えず

三浦さんの母親は水商売をしていたが、金銭感覚にルーズな上、ホストに入れあげていた事が原因で三浦さんの実父と離婚。入れあげていたホストと三浦さんの母親は再婚し、継父の親族の家に、三浦さんと三浦の母が転がり込む形になった。

三浦さんの母と継父は再婚後、水商売から足を洗い、一人息子の三浦さん活躍を応援したものの、母親の金銭感覚は治らず、再婚相手の継父の親族に’10年ごろ離婚を言い渡されえる事になった。

さらに母親と祖母は土浦の家を追い出され、三浦さんの母は三浦にお金を無心し続けた挙句、三浦さんに東京にマンションを購入して貰ったというのだ。

マンションの家賃は、第一線で活躍しているスターとは思えない、10~20万前後。三浦さん自身、車も最初に購入した黒の4駆を買い替えておらず、始末して暮らしていたのが伺える。

事実上は一家離散となった悲劇に見舞われた中で、三浦さんは継父と何とか連絡を取り合い、’18年には心臓手術を受ける実父と対面が叶った。

この様な経緯もあり、周囲に気を使いながら生き、心の底を明かす相手を選ばざるを得なかったともいえる。

ここ数年酒の量が増えていた?


三浦さんは仕事に対してはストイックな役者として知られていて、それは年齢やキャリアを重ねるごとに、役に入れこんでいくようになっていったのは拒めなかった。

’14年のドラマ『僕がいた時間では』進行性の難病ALSの学生を演じる為に体重を減らし、『キンキーブーツ』ではドラッグクイーンを演じる為に、毎日サラダチキンを食べて細身の体を作っていた。

周りに気を遣う一方で、誰とでも打ち解けるタイプではなかったというのが共演者の証言だったという。

先程の卯都木氏も、なくなる前の1年程で三浦さんの酒の量が増えた事を危惧していたという。

三浦さんが出演する『コンフィデンスマンJP・プリンセス編』は7月23日から全国TOHO系で公開になるが、三浦さん演じるジェシーは今回で見納めになってしまう。ジェシーの恋愛詐欺師ぶりを目に焼き付けると同時に、彼には誰も人生で頼る人が居なかった不幸を偲びたい。

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