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石原裕次郎記念館とうとう閉館・・・西部警察の車ってどうなるの?

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今月31日、北海道小樽にある石原裕次郎記念館が施設の老朽化と運営困難の為、閉館する運びとなった。


閉館数日前から『西部警察』をはじめとした往年の作品のファンが押し寄せ、入場者300%の大盛況となっている。

石原裕次郎記念館って?

石原裕次郎記念館は、昭和の大スターで、石原プロの社長である石原裕次郎が1991年(平成3年)にオープン。

©asahi.co.jp

石原裕次郎の幼少期のゆかりとなる品々や、映画『黒部の太陽』のセット、フィルムやレコード、劇中で着用していた背広や、生前に愛用していたベンツやロールスロイスなどの高級車がみれる。

だがファンの高齢化や、一時は30億も儲かったという石原プロも今は火の車という懐事情も重なり、閉館の運びとなった。

閉館前の30日、31日には石原プロ所属の舘ひろし(67)と神田正輝(66)がトークショーを行うイベントを開催。

神田は『おしゃれだけど独創的でしたね。襟が20cmもあるようなものを着ていました』と言っていた。

トークショーで、舘は亡くなった裕次郎に対し『人の悪口を全く言わない人だった』と語っていた。

©sanspo.com

それには理由がある、舘が石原プロに入ったのは『西部警察』の共演で渡の背中を追っての事だった。裕次郎が亡くなる5年前の事だった。
舘は、裕次郎が亡くなる前年の’86年1月、自分は渡を慕ってここまで来たわけであり、貴方ではないと間接的にいってしまったのだ。

それに対し裕次郎は否定するのではなく、うん、そうか。横顔を向けて微笑んでいたという。そういう人間が居た方がむしろいいんだよ、と言いたそうに。
実際、渡自身、弟の故・渡瀬恒彦に何故そこまで石原プロに居続けるんだととがめられた事がある。それに対し渡は、

©ameblo.co.jp

裕次郎さんは優しいんだ

とだけ答えたという、その意味を渡瀬が知ったのは、齢70を超えた時だという。

30日には、サプライズとして渡氏のメッセージが流され、会場はどよめいた。殆ど表舞台に出て来ず、今年は弟の渡瀬氏が亡くなったこともあり、ファンが心配している中、8月上旬に行った撮影の映像が流されたのだ。

映像の中の渡氏は、声も張りがあり顔色もよく、裕次郎没後30年にも関わらずこれだけ多くのファンに愛されている事への感謝、閉館へのお詫び、そしてい、来年にも始まる全国巡回展にむけて、今は体力回復の為にトレーニングをしている事を伝えると、会場のファンから大きな拍手が沸き起こった。

西部警察の車の行方ってどうなるの?

裕次郎記念館で気になるのが、展示されている数々の特殊車両の行方だ。これ見たさにわざわざ北海道まで足を運んだ人もいただろう。

特に『西部警察』の特殊車両は、元々マイカルの特別イベントスペースに’99年に展示されてたものを記念館に持ってきたもの。これから先もレストアして保存して欲しいと思うのがファンの思いだ。

©drivers-cafe.com

渡哲也率いる『大門軍団』が乗った数々の特殊車両は、番組スポンサーの日産プリンス自動車特販推進室(現:オーテックジャパン)と共同で開発されたもの。

©sanspo.com
裕次郎演じる小暮課長が乗った、S110ベースのガゼールオープン、KHGC211スカイラインベースの『マシンX』、放水担当で犯人の車を横転させる威力を発揮したVRG160サファリ4WD、チューンナップ費用が1500万円かかったと言われるスーパーZは、ガルウィングでS130型280Zベース。

助手席に犯人分析コンピューターが付いているR30型RSがベースの、新幹線より早いありえないRS

そして、舘ひろし演じる鳩村刑事がGSX SUZUKI・KATANAベースの大型バイクも見逃せない。

後に舘ひろしが『あぶない刑事』でハーレーやSUZUKIのバイクで街中を失踪するアドリブが付け加えられたのは『西部警察』のおかげといっても過言ではない。

記念館の浅野謙治郎館長(69)は『(展示終了は)寂しいですが、展示品が今後も生かされるように一生懸命頑張ります。自分がここの責任者ですから何でもやります』と話しているものの、この手のレストアが必要なものについては不安が残る。

裕次郎の愛用のロールスロイスは小樽市総合博物館で展示される予定で、サファリは東京都府中市にある村山商事という店で保管されていて東京都内のイベントでみる事が出来る。

出来る事なら他の日産の特殊車両もオーテックジャパンに持ち帰って貰い、定期的にレストアをお願いできないかと思う。
私自身『西部警察』に憧れて日産に入社した。
今となっては思い出だが、納車の時は、テレビで見た車を整備して納車するだけでも嬉しかったのを覚えている。

石原プロ解散の危機は?

あまりにも石原プロが何も活動しないので、解散説や仲たがい説も流れたが、その件については、裕次郎の甥で軍団の子分格の良純が『そんなわけがない』と否定している。
『石原プロって、石原裕次郎が好きで石原裕次郎とともに映画を作ったりテレビを作りましょうっていうことをいまだに思ってる。亡くなって30年もたってるのに。石原裕次郎の夢を守る為かもしれない。』と力説。

ここまで来ると大げさかつ、いくら甥っ子とはいっても言い過ぎかもしれないが、所属に若手がいる以上頑張って欲しいと思う。


今年の春には、峰隆太と石原良純が、ロケ地を『西部警察ロケ地』をバラエティ調に訪問しながら、当時のアクション撮影班に爆発撮影を再現してもらうなど、色々企画を盛り込んだ後『西部警察PartⅢ最終回』を再放送した。


これからもこの様な企画があると、少しでも裕次郎の遺産に、世間の目がいくかもしれない。
ただ過去の作品を『昔の名前で出ています』という風に放映するだけでは、人々は振り向いてくれない。これからは、この様な売り出し方も良いだろう。

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