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【お家騒動】創業家VS経営陣 お家騒動が止まらない?

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創業家の『お家騒動』が止まらない。

大塚家具、大戸屋、出光興産、セブンイレブンなど
お家騒動を起す会社には、どの様な特徴があるのだろうか。

また、この様な、お家騒動を起こす会社や人間を
他の業界は欲しいと思うだろうか。

身内感覚を崩されたくない

出光のお家騒動が表面化したのは、創業家以外から出た
現社長が、昭和シェルとの合併を提案した時だった。

現社長が社風に関しては、風通しが良く、他者への理解もあると
昭和シェルを紹介しているにも関らず、出光側が渋るには、
長年築いてきた社風がある。
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身内経営を崩されたくない

というのが出光側の本音だろう。

定年はなく労組も持たず、一昔前まで

外部が入ると経営が悪化する

という理由で株式上場すらしなかった。

身売りをしない身内主義の会社なら、外資系で言えば
リシャール・ミルがある。
だがこの会社が果たして
外資が怖い、人事に介入しないで欲しいというだろうか。

社内の地位が不満

大戸屋のケースは、大塚家具と似ているが、

あちらは接客と家具作りを大切にしたい創業者と
生き残りをかける娘との企業統括の違いから来たものだった。

大戸屋の場合は、前社長・三森久実氏が昨年ガンで急逝した後、
創業者の息子と叔父の対決のお家騒動となった。
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創業者の甥で二代目社長の窪田氏は、挫折の末の叩き上げ社長。
不採算事業を撤廃し、海外への進出を図り、前社長の息子智仁氏には
前社長からの遺志も込め、海外勤務を命じたらしい。

が、今回の株主総会の人事に不満を感じた智仁氏は辞表を表明。

以前、大戸屋には常務や専務という肩書きがあり、
それが取締役になったのが不満で辞職というが、

どこの海外のヘッドハンターが、この様な創業者の跡取り息子は
相手にするだろうか?

創業者のコネお断りが作り出す強い会社

では、この様に、創業者同士のお家騒動を起さない様に、
海外や異業種からもバカにされないようにするには、
どうすればいいのだろうか。

いい例としては、8つの醸造所が集って創業したキッコーマンがある。
つまり

8つの創業者が住み分けている

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この会社では『どの業界にも通じるプロ人材』を採用時に求めていて

『お家騒動を起す要因』や『身内贔屓』は極力省いている。

入社は同世代1家1人、創業家=社長もしくは出世できるとは限らない。
という不文律が成立っているという。

課長、部長のコネで入ろう、という人間お断り、
ましてや創業者一族のコネお断り。
という姿勢が、今日世界に通じる味を作り出している。

いかがだろうか。

日本独特の『創業家お家騒動』というのは、
諸外国の企業からしてみれば一種の甘えにしか過ぎないことが
判ると思う。

お家騒動は、
長引いたり、表面化する程、
ヘッドハンターや、合併先の企業の評価は落ちる。

その事も頭に入れておこう。

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