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稀勢の里・横綱引退!12場所で歴代短命7位!スポーツ解説者の道も?

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横綱・稀勢の里(32・田子の浦部屋)が’19年1月16日、初場所4日目にして現役引退を表明した。

進退を懸けて臨んだ初場所だったが、相撲人気と期待を背負った和製横綱に課せられたものは大きかった。

もう自分の相撲はとれなくなっていた

稀勢の里が、引退を決意したのは15日晩。
師匠の田子の浦親方は、本人から直接話を聞いて決めさせたという。

稀勢の里は、師匠にすら多く語らなかったが、全力で相撲を取っていても、それが自分の実力を最大限に発揮出来る思うような相撲でなかった事が引退の理由だろうという。

『引退させてください』と弟子に言われた親方は、『ごくろうさん』としか答えられなかった。

今まで幾度となく引退が頭を過ったであろう。相撲はまだまだ好きだが、引退させて欲しいという苦渋の決断が見え隠れする応対だった事が判る。

稀勢の里は、横綱在位後は12場所。
現在の6場所制となってからは、短命横綱7位となってしまったが、短命横綱に共通する事柄はひとえに、病気、怪我、もしくは不祥事である。

記者会見で稀勢の里は『本場所を持ちまして引退し、年寄・荒磯として後進の指導に当たりたいと思います。横綱として皆様の期待に添えられないというのは非常に悔いが残りますが、私の土俵人生において一片の悔いもございません。』と発表。

稀勢の里の突然の引退報道に、初場所が行われている両国国技館では座布団が舞うのではなく哀しみに包まれた。初場所4日目結びの錦木との対戦。高安ー栃煌山の取組の後、場内に稀勢の里引退の報道が流れた。皆が稀勢の里を惜しむ様に、稀勢の里の看板を掲げ『ありがとう』と声を挙げた。

在位最長記録は現在も更新中の白鵬で彼にかかる期待も大きい。

白鵬は、『つらい、大変なことなんです。見た目は良くても、勝たないとダメ。引退、負けるっていうのは、死ぬってこと』と語った。

彼にとって稀勢の里との心に残る一番はやはり’10年の九州場所。双葉山の69連勝に届いたはずの記録を63で止めたのが稀勢の里だった。『横綱になってくれた時はうれしかった。連勝を止めた力士ですから』

向上心があり、好青年で、何よりも相撲に対してひたむきだったとライバルたちが語る。一方、稀勢の里は同期の桜たちにとって『唯一、外国人力士に勝てる希望を見出してくれる横綱』だった。稀勢の里と同期の西十両5枚目の豊ノ島(35=時津風)は初場所の取り組みが終わった後、こう語った。

『僕たちの時代は白鵬が化け物みたいに強かったり(他の)外国人力士が強くて勝てなかった。そんな中、日本人の筆頭として一番、外国人を苦しめた。同じ時代を戦った者として、立派だと思うし、誇りに思う。』

横綱昇進時や、
横綱昇格後の優勝時にあれだけ持ち上げていたメディアやツイッターなど各種SNSが、ケガに悩まされ連続休場となると一斉に和製横綱バッシングにかかった。

スポニチが稀勢の里引退直前に、緊急アンケートを取った所、629人の回答中、引退するべきと答えた人は488人(77.6%)に上り、現役続行103人(16.4%)、休場すべき38人(6%)をはるかに上回っていた。

続行や休場に投票した人の内訳は、
実際に取り組みや巡業を見た人や、荻原時代から応援している人が多く、横綱になってからというわけではなかった事も判る。

では、稀勢の里は横綱になれる素質はあったのか。

休まず来てしまったのが原因だったのか?

稀勢の里は素質がなかったわけではない。
中学で入門した鳴門部屋の鳴門親方(元横綱・隆の里)は、稀勢の里を『天狗のうちわの様な足の指』とほめ大器と見込んで熱心に稽古づけた。

中卒叩き上げの弟子を育てる事で定評がある鳴門部屋だったが、親方の突然の死や、親方の方針で出稽古をあまりやらなかったという事もあり、稀勢の里の成績も大関になるまでは浮き沈みが激しかった。

相撲力士の賭博、暴力などの不祥事が相次いでいるが、稀勢の里がそうした事に無縁だった理由は鳴門親方の厳しさが所以だろう。

朝青龍が横綱だった10年前、小結だった稀勢の里が破るという離れ業を成し遂げ『期待の若手』として競りあがってきた稀勢の里は、その年のモンゴル巡業で酔っぱらって現地の女性と踊っていたのをスポーツ新聞にスクープされてしまう。

角界の暴力事件や賭博事件も起こる現在に比べればと思う様な事なのだが鳴門親方は『酒、色、たばこ』に厳しく、戻ってきた稀勢の里を三時間も正座させ戒めた話は有名だ。

それだけでなく降格後、昇格がかかった一番で腸ねん転を起こしている稀勢の里に『オレなら休まない』と親方に言われ、入院先の病院から出場していた事も後から発覚している。

この様な事から、稀勢の里はどんな事があっても休まない力士という印象が強かったのかもしれない。

横綱となった二場所目に日馬富士に投げ飛ばされ左肩を負傷しても休まず出場。これが命取りになったともいえる。

その一方で横綱になるまでの道のりは平坦なものではなかったのは、見守る側からみても明らかだった。横綱になる為に150%の力を出し切ってしまい、怪我に悩まされバッシングを受けたと言っても過言ではない。

大関時代、メディアに目指す力士像として、故・北の湖を挙げていた。ファンから『負けてほしい、憎たらしい程強い』と言われる強さを誇るヒールであり大横綱になりたいというのが稀勢の里の願望だった。

回しが『北斗の拳』のラオウなのも判る。ケンシロウの生涯の宿敵であり憎たらしい程強い。目指していたのは、国民から愛される横綱ではなかったかもしれない。
いずれにしても稀勢の里に限らず『力士たるもの力士生命に響く大けがをしても、休まないのは当然』という認識のままでいると期待の若手たちが潰れていく。怪我をすれば休ませる、力士が言いがかり同然のバッシングを世間から受ければ遠ざけるという処置が今後は求められるだろう。

和製横綱の引退に嘆く人も多いと思うが、稀勢の里の引退後の進路はどうなるのだろうか。

スポーツ解説者としての道が開けるかも

見識のない人には寡黙な人に映る稀勢の里だが、インタビューするスポーツ記者によると、相撲以外には饒舌かつ知識豊富で、向上心溢れる人なのだという。

野球、エアロビクス、スカッシュ、セパタクローなどの大会は録画してでもみる。合気道は習いに行く。体のメンテナンスも行い、怪我に悩まされた現役時代は、いい接骨院があると聞けば付き人もつけずに一人で行く。

これらの知識を活かさないのはもったいないと思う。横綱としては不本意な成績で終わったかもしれないが、限りないスポーツ愛を後進の為に注ぐと同時に、スポーツ界に幅広く生かして欲しいと思う。

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