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6月8日から、是枝監督の『万引き家族』が公開になる。

祖母・初枝(樹木希林)の年金を頼りに、信代(安藤サクラ)、信代の妹・亜紀(松岡茉優)、信代の夫・治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)が万引きをして一家の収入を支えている。
祥太が、帰り道に、寒さで震えている女の子・じゅり(佐々木みゆ)を家につれて帰ってきた事から歯車が狂い始めるというものだ。

ここ数年『家の中には公然の秘密があり、第三者が紛れ込むことで、秘密が暴かれる』という映画は数多く作られている。家族の秘密が社会問題に密接している所が、重要なポイントだろう。

ホラー映画『ゲットアウト』は、差別がまだ米国社会で終わっていない事を皮肉る終わり方になっていた。
黒人のクリスと白人のローズは、ローズの実家がオバマさん支持だというので、交際していることを告げに挨拶に行くことに。だがその地域は白人まみれの狂気じみたコミュニティだった。

6月から公開になる映画は、現在社会を映し出した作品がいくつか、上映される。
その中から数作選んでみよう。

いつだってやめられる~10人の怒れる教授たち~

欧州危機で職を追われた、ポスドクたちが合法ドラッグを作ってるのがバレて逮捕?釈放の見返りに麻薬組織の摘発に協力せよ?欧州の不景気を痛快に皮肉った笑激コメディ。

不景気の為、大学を追われた神経生物学者のズィンニ(エドアルド・レオ)とその同僚たちは、家族を食べさせるために、6人のクビになったポスドクの同僚を集め、合法ドラッグの製造に手を染めた。その結果お縄になってしまう。
数年後、パオラ警部(グレタ・スカラーノ)は、新たに流出したスマートドラッグの摘発に手を焼いていた。そこで彼女は、服役中のズウィンニに、釈放された仲間を集めて捜査に協力すれば保釈してやってもいいという、トンデモな条件を出す。

ありえない条件を提示されたズィンニは、頭脳流出で国外に逃げたかつての仲間たちを祖国イタリアに呼び寄せるのだが…。
イタリア版『ブレイキング・バット』として本国では大ヒットしたこの映画。教授や博士号に職なしなのは、どこの国でも同じ事。日本にも通じる苦悩をおちょくったこの作品。笑いと共に、ほろ苦さも運んでくれるはずだ。
(6月2日より、シネ・リーブル梅田、Bunkamuraル・シネマ、22日からシネマディクトで公開)

30年後の同窓会

『さらば冬のかもめ』などの原作で知られるダリル・ポニックサンの小説を基にしたロードムービー。
『ビフォア・サンセットシリーズ』や『6歳のボクが大人になるまで』で知られるリチャード・リンクレーターがメガホンを撮っている。

暴力にまみれた過去を捨て牧師になったミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)、酒浸りのバーの店主・サル(ブライアン・クランストン)の前に、30年間音信不通だった、ヴェトナム戦争時代の戦友・ドク(スティーヴ・カレル)が姿を現した。
ドクは、1年前に妻に先立たれ、2日前に息子が戦死したことを話し、息子の亡きがらを故郷に連れ帰る旅に同行してほしいと頼む。三人は、ノーフォークからポーツマスへと旅立つのだが、彼らを引き離した『ある出来事』とは何だったのだろうか。

ローレンス・フィッシュバーンの役は『CSI:科学捜査班』のラングストンを彷彿とさせるし、ブライアン・クランストン、スティーブ・カレルと、名脇役が三人集まったロードムービーは、見ごたえを約束されているようなものだろう。
『ビッグ・ウェンズデイ』世代が、年老いた時、どういう生き方をして再会するのか、そうした思いも含めてこの映画を見るとより感慨深いものがある。
(6月8日より、大阪ステーションシネマ、全国のTOHOシネマにて公開)

ALONE(アローン)

地雷を踏み、身動きが取れなくなった兵士の戦いを描いたタイムサスペンススリラー。
先月公開された『君の名前で僕を呼んで』でゴールデン・グローブ賞に、ノミネートされたアーミー・ハマーが砂漠に一人取り残される戦士を演じる。

テロリストの暗殺に失敗した米軍兵士マイク(アーミー・ハマー)は、仲間と共に逃走中に、誤って3,000万以上の地雷が埋まる砂漠の地雷原に入ってしまう。仲間が目前で爆死した直後、彼も地雷を踏んでしまい一歩たりとも動けなくなってしまった。
救援信号を出したものの、救援が到着するまで最低でも52時間かかる。2日以上も砂漠のド真ん中で、水も食料もなく、自然の脅威や過去のトラウマに襲われ、敵の襲撃に怯え、マイクは自分との闘いを強いられるのだが…。

アーミー・ハマーは、演じるにあたり今回はじめてバリカンで髪の毛を刈ったらしい。独り芝居の映画では、ジェームス・フランコの『127時間』、トム・ハーディの『オン・ザ・ハイウェイ』があるが、いずれも情景が変わっていくので観客は退屈しなくて済んだ。

だが今回はアーミー・ハマーが砂漠の真ん中に一人である。どう見せてくれるのかが、見所ともいえるだろう。
(6月16日より、シネマカリテ、シネ・リーブル梅田にて公開)

いかがだろうか。
3作とも、現代社会を映し出した作品で、見解も違うので、観て損はないと思う。

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