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春に散る:沢木耕太郎氏の朝日連載がもたらしたもの

公開日: : 最終更新日:2016/08/31 芸能, スポーツ, 社会, 学び, kindle , , ,

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朝日新聞に連載中の『春に散る』が
今月末で終わる。
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(C)asahi.com

新聞連載を読み続けられない。

というジンクスを吹き飛ばした、この作品の魅力は何だろうか。

著者のファンでも先が読めない

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(C)president.jp
著者の沢木耕太郎と言えば、多くのバックパッカーを生み出した名著
『深夜特急』で御馴染みでもあり、新聞連載では、
カシアス内藤を題材にした『一瞬の夏』以来実に

35年ぶりの連載

となった。

物語は、米国で複数のホテル経営をしている元ボクサー広岡が、
かつて教えを請うた名トレーナーの居る地、キューバに向かうが、
その後心臓発作を起こし、日本に帰国する事となる所から
本格的に展開していく。

そこで彼は、かつて所属していたボクシングジム、
真拳ジムの会長の娘で、現会長の令子に出逢い、
昔自分を含め『四天王』といわれていた元ボクサー、
佐瀬、藤原、星がどうしているのか訪ねていく。


そこから、広岡が不動産を斡旋して貰った業者の受付・佳奈子や、
居酒屋で出逢った、広岡のかつての対戦相手の息子・翔吾が関り、
物語は思わぬ展開を見せていった。
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(C)asahi.com
その様は、著者・沢木氏のファンであっても、展開が読めないらしい。

物語の展開の巧さというだけでは片付けられない、
読み続けられる新聞連載の魅力とは何だろうか。

高倉健をイメージして作った主人公

『春に散る』は、沢木氏が著者という事で、
読もうとトライした人も多いはずだ。

その中には、

初めて新聞連載を読んだという人も居る。

それが続いているという事は稀有な事だ。

沢木氏は、主人公の広岡を高倉健をイメージして作ったらしい。

広岡だけでなく、沢木氏は、高倉健をイメージして作った話が
何本かあるらしく、『春に散る』は高倉氏の生前に沢木氏が
概要を話したものの1つだったそうだ。

だが残念な事に、高倉健は、自分のイメージではないと
断ってしまったらしい。

それだけでなく、各キャラクターが魅力的で、その
さりげない台詞に魅力を感じるのか、連載を読み続けている人が
ツイッターで、心に響いたセリフをつぶやいているのも目立つ。

単行本売れ行きも期待出来る

連載終了にして、この小説もはや
単行本が待ちきれない

という読者が出てきているから驚きだ。
CBdnMMKUsAEwvxW
(C)twitter.co.jp
毎日読んでいる人も居るのにである。

毎日まめに切り抜いて連載を保存している人の中には、


原版を捨てられないという人もいる。

こうした人は、かさばるのであればスキャンして『自炊』するしかないだろう。

どちらにしても、沢木氏の『春に散る』は、
ボクシングや新聞連載に何の興味も持たなかった人を
巻き込んだという点では成功なのではないかと思う。

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