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『劇場版コード・ブルー』が好調だ。

’08年7月に放映開始となり、3シーズン、2つのスペシャルドラマを経て、満を期しての映画化である。

©fujitv.co.jp

『踊る大捜査線』の様に、売れるからと言って、劇場版を安請け合いし、ボコボコ作らなかった事や、当時珍しかったドクターヘリという題材。主人公の研修医5人の成長物語に絡めた所が、ヒットにつながったのではと思う。

人気テレビドラマの劇場版がヒットするのは、今では『相棒』だけとなっている中、『コードブルー』の劇場版のリリースの仕方は成功につながったと言えるだろう。

地下鉄トンネル崩落事故から3ヶ月後、旅立ちの時が迫る藍沢(山下智久)たち。そんな彼らに過酷な出動要請が入った。

成田空港への航空機緊急着陸事故、東京湾・海ほたるへの巨大フェリー衝突事故が同時に起こるという未曽有の大惨事だった…。

医療現場の過酷さを伝えるために、2時間半の上映時間の間に、メインエピソードの隙間隙間に、患者との葛藤を挟み込むので、観る人によれば話の内容の整理がつかないかもしれない。

だが観終わった後に、内容が濃い『海猿』以来の息をのむ映画だったと思える。

この映画の他にも、夏休みにぜひとも映画館に足を運んでみたい映画が何本かある。それを紹介していこう。

ミッション:インポッシブル:フォールアウト


7月19日に行われたジャパン・プレミアの熱も冷めやらぬ、トム・クルーズ主演のアクション大作の第六作目。

IMFエージェント・イーサン・ハント(トム・クルーズ)らは、世界の3分の1を飢餓に陥れようとするシンジケートの生き残りから、3つのプルトニウムの回収を⽬前にしていた。

だが策略によりルーサー(ヴィング・レイムス)の命が危険にさらされ、ルーサーを庇ったイーサンはプルトニウムを奪われてしまう。

今回の任務でCIA本部から不信感をかってしまったイーサンは、プルトニウム奪還の際に監視役に辣乱エージェント・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)をつけるのだが…。

今回の目玉は『コードネーム U.N.C.L.E』で辣腕CIAエージェント・ナポレオン・ソロを演じた、ヘンリー・カヴィルがメインキャストとしてキャスティングされている事だろう。

この役は、トム・クルーズにもオファーされていたが、クルーズは『ローグネーション』の撮影がカブった為に、カヴィルにお鉢が回ってきたというものだ。

二転三転するカヴィルの悪役ぶりは、立場の変わらないクルーズ演じるイーサン・ハント役と好対象で見ごたえがあるだろう。

(8月3日より、全国のTOHO系、松竹系、東映系、イオン系シネマにて公開)

オーシャンズ8

『デンジャラス・ビューティー』では、破天荒で化粧っ気のない女性捜査官を演じたサンドラ・ブロックが、今度は、ジョジクルの持ち役の一つであったダニー・オーシャンの妹を演じる。

詐欺で、5年8ヶ月の刑を喰らい仮釈放となったデビー(サンドラ・ブロック)は、名泥棒ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)の妹。

出所時にマトモに生きようとしたが、いざシャバに出てみると兄が亡くなった事でどうでもよくなり、出た途端『いつものクセ』と言わんがばかりに、次々と服飾品を盗んでいった。

彼女は、自分をブタ箱にブチこんだ元彼をギャフンと言わせようと最初に声をかけたのが、長年のパートナーのルー(ケイト・ブランシェット)。

デビーは、ルーだけでなく、天才ハッカー・ナインボール(リアーナ)、スリのコンスタンス(オークワフィナ)、宝石商のアミータ(ミンディ・カミング)、今は主婦だが元強盗のタミー(サラ・ポールソン)を巻き込み、どうせ復讐するならハデにしようとたくらむ。

それはニューヨークのメトロポリタン美術館で毎年行われるセレブの祭典『MET ガラ』で、女優のダフネ(アン・ハサウェイ)に、トゥッサンと呼ばれるカルティエの1.5億ドルもするネックレスを身につけさせ、スキを見て奪うという計画だった。

落ちぶれファッションデザイナー・ローズ(ヘレナ・ボナム=カーター)に、ダフネに近寄らせ、何とか、ネックレスをつけさせようと一味はたくらむのだが…。

セレブが集う『METガラ』が舞台になるだけあり、このシーンでは実在のセレブがカメオ出演している。
アナ・ウィンターや、キム・カーダシアン、ケンダル・ジェンナーと言った見つけやすいセレブから、知る人ぞ知るという感じのセレブまで銀幕に所せましと出てくるので、ファッション共々目が離せない。

ジョジクルの『本家オーシャンズ』に比べ、落ち度があり『こんなので大丈夫?』とハラハラしながら観る所もあったが、ノリとしては『キューティーブロンド』の様に『終わりよければすべてよし』というハッピーエンドになっていた。

男性版『オーシャンズ~』は、盗んだお宝で豪遊するというオチだったが、女性のオーシャンズが『お宝を盗んだ後は、それぞれの道を縛られずに歩む』というのがスッキリさせてくれる。

(8月11日より 全国のTOHOシネマズ、イオンシネマにて公開)

オーケストラ・クラス

『コーラス』『幸せはシャンソニア劇場から』 プロデューサーが贈る、挫折したバイオリニストと、初めて音楽に触れる子供たちが織りなす珠玉の感動作

音楽家として挫折した天才バイオリニストのシモン(カド・メラッド)。

彼は友人の紹介で、パリ19区の小学校へ音楽教育プログラムの講師の職を紹介され、バイオリン講師をする事に。

だが担当の6年の子供たちは、楽器に触った事もなく、集中力もない。それだけでなく子供嫌いのシモンにとって、この職は苦痛でしかなかった。

だがシモンのクラスを、いつも窓の外から覗いている子供アーノルドをクラスに引き入れた所、一変。彼には音楽の才能だけでなく、生徒を導く力があった。
シモンは彼の才能にかけてみようとするのだが…。

フランスで2,000人以上が体験した実在の音楽教育プロジェクト「Démos(デモス)」からインスパイアを得て作られた映画。

その点では数年前テアトル系で公開された映画『ストリート・オーケストラ』と題材も、話の展開も似ている。

(8月18日より、ヒューマントラストシネマ、テアトル梅田にて公開)
『ストリート~』が哀しい顛末になったのに対し、こちらの映画は、希望が持てる所が特徴だろう。

いかがだろうか。
猛暑が続く中、暑さしのぎに映画館に足を運ぶのであれば、ぜひ、これらの映画をお勧めしたい。

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