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明日は映画の日。もちろん本命は現在公開中の『アベンジャーズ:インフィニティウォー』だろう。

©109cinemas.net

日本公開にGWが重なり、土日祝日の昼間は映画館も満席続きの大盛況をみせている。

この作品だけでなく、5月は、色んな意味で、見応えのある映画が目白押しなので、紹介していこうと思う。

シューマンズ・バーブック


’91年に出版されて以来、世界中のバーデンターのバイブルとなった『シューマンズ・バーブック』。

著者のチャールズ・シューマンは、ミュンヘンで35年以上不動の人気を誇るバーのオーナーであり、カリスマバーデンダー。76歳を超えた今も現役でカウンターに立ち続けている。

そんな彼が自分の原点をさぐる為、再び旅に出て、その中で出逢ったバーの中から厳選された10点を選び出したドキュメンタリー。
日本では、スタアバーギンザ、テンダーが選ばれている所が興味深い。
(5月5日より、シアター・イメージ・フォーラム、横浜シネマ ジャック&ベティ、テアトル梅田、シネ・リーブル神戸、シネマ5などで公開)

モリーズゲーム

モーグルの五輪内定選手が、辣腕ポーカールーム経営者となり、FBIに検挙されるまでの回顧録を元に作られた映画。『ソーシャルネットワーク』の脚本で知られるアーロン・ソーキンが監督、脚本の両方を手掛けた作品。

モーグル五輪出場を目指し幼い頃から厳しい訓練に耐えてきたモリー(ジェシカ・チャスティン)は内定選考を兼ねた大会で重傷を負い、選手の道を諦めざるを得なくなってしまう。
彼女は引っ越してすぐ、クラブで働き始め、そこで不動産業を営むディーン(ジェレミー・ストロング)に出逢い、彼の事務所で働き始めた。

ディーンが非合法のポーカーをしていた事から、彼女も非合法のポーカールームの経営に携わる事になり、めきめきと手腕を発揮。
やがて彼女は独立し、自分のポーカールームを作り、セレブの顧客を呼び込むまでになるが、その成功はFBIに目をつけられる事になる…。

映画は彼女が、FBIのガサ入れを受け、弁護士のチャーリー(イドリス・エルバ)に助けを求めるシーンから始まる。
娘がどう生きるべきか羅針盤となる父親ラリーの役をケヴィン・コスナーが演じている所も興味深い。

(全国のTOHOシネマズ、イオンシネマにて、5月11日より公開)

ボストン・ストロング~ダメな僕だから英雄になれた~

’13年に起こったボストン・マラソン爆弾テロの事件の被害に遭った、ジェフ・ボウマンの実話の映画化。

時は’13年4月。
ジェフ・ボウマン(ジェイク・ギレンホール)は、恋人のコリン(タチアナ・マステニー)が、ゴールする瞬間を見届ける為に、ゴール付近にいた。
ボウマンは、ゴール地点で挙動不審な男を発見し、犯人逮捕に貢献したものの、犯人が持っていた爆弾が爆発。巻き添えになったボウマンは両足を失う重症を負う。

世間は彼を英雄扱いするが、ボウマンは当たり前の日常生活が送れなくなった事に、苦しみ、絶望する。
恋人や家族に支えられ、普通の男性としての時間を取り戻す為、ボウマンが選んだ道とは…。

『ナイトクロウラー』では極限まで体重を落とし、執着心の固まりのパパラッチを怪演し、『複製された男』では解離性人格障害の男を、一人二役かの様に、ルックスまで変えて演じ切った。今回はこれらとは全く違う、無垢な青年の役で、楽しみである。

また主演のギレンホールが作った映画製作会社の第一作目にあたる記念すべき作品なので注目したい。
(全国のTOHOシネマズ、大阪ステーションシネマにて、5月11日より公開)

私はあなたのニグロではない

米国の公民権運動家ジェイムス・アーサー・ボールドウィンの未完原稿を元にして作られたドキュメンタリー。ナレーションをサミュエル=L=ジャクソンが勤めている。


時は1957年。フランスで執筆活動をしていたボールドウィンは、ニュースを見て米国に戻る決意をする。
アメリカ南部シャーロットの高校に黒人として初めて入学するドロシー・カウンツが、唾をかけられ嘲笑の渦の中、入学する写真を目の当りにしたからだ。

ボールドウィンが向かったのは、差別が今も激しい米国南部。そこで活動続けるマルコムXや、キング牧師たち、黒人活動家たちだった。
彼らにインタビューを続け、ボールドウィンが黒人の未来は、どうなっていくのかという考察を付け加えていくのだが…。

映画のラストは、ケンドリック・ラマーのエンディングテーマが爆音でかかっている。これが、いかに米国の黒人が抑圧されているかが判るだろう。

米国の黒人の未来は、米国人の生き方そのものにかかわっているというのは、様々な黒人を題材とした映画を見ても明らかだ。それも黒人監督が黒人キャストを迎えて作ったものが説得力がある。『フルートベール駅』は、そのいい例だろう。

(5月11日より ヒューマントラストシネマ、渋谷アップリンク、横浜シネマ ジャック&ベティ、テアトル梅田、シネ・リーブル神戸、シネマ5などで公開)

ダリダ 甘い囁き

彼女の名前は知らなくても、アラン・ドロンと歌った『パローレ、パローレ』を知っているおばさんは多いかもしれない。
エジプト生まれの美貌と歌唱力を生かし、シャンソン歌手として名をはせたダリダの映画。

時は’60年代のフランス。
ミス・エジプトに輝いた美貌と歌声で、ダリダ(スヴェルバ・アルヴィティ)は、スターにのぼりつめた。
だが彼女に、すり寄ってくるのはファンばかり、本当の愛を求めてくる男性は誰も居ない。あの有名俳優、アラン・ドロンでさえも。
次第に彼女は、心の中に孤独感を抱える様になっていく…。

ダリダが最初から美貌や才能、そして人付き合いに恵まれていたわけでなく、それは努力して培ったものである事が映画の中で描かれている点が、女性の観客の共感を呼ぶ映画になると思う。
ファンに囲まれるのでなく、愛する人を求めていたというくだりは、ジェレミー・レニエが、フレンチ・ポップスのカリスマ、クロード・フランソワを演じた『最期のマイウェイ』に通じるものがあるのではないだろうか。
(5月19日より、松竹、MOVIX系列で公開)

ゲティ家の身代金

世界一金持ちで、ドケチな実業家・ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された事件の映画化。

時は’73年7月。
資産50億ドル(1兆4000万円)を持つ、ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)の孫で、ローマに住むゲティ三世(チャーリー・プラマー)が誘拐された。犯人グループの身代金要求額は1700万ドル(50億円)。
ゲティ三世の母親・アビゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)は離婚し、1人でゲティを育てていた為に、身代金を払う金もない。アビゲイルは義父であるジャン・ポールに頼みに行くが、彼は首を縦に振ろうともしなかった。

交渉人のフレッチャー(マーク・ウォルバーグ)が、交渉に応じないのも、一つの手段という中で、犯行グループから贈られてきたのはゲティ三世の切り落とされた片耳と髪の毛だった。彼らが本気と知った時、ジャン・ポールはどうするのか…。
ケヴィン・スペイシーのセクハラ騒動で、撮り直しになった、まさに『ゲティ家の呪い』がかかったいたこの映画。主演をクリストファー・プラマーに変え、何とか無事に撮影が終わった様だ。

いかがだろうか。
5月は、判り良いアクションものや時代劇も公開されるが、この様にサスペンスものや実話を元にした感動作も盛りだくさんなので、是非映画館に足を運んでもらいたい。

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